【9枚読みマスターへの道をはじめるに当たって😄】
今回の記事では、シグフィニケーターあるいはキーカードとその周囲に配置された8枚のカードの合計9枚(3枚✖︎3枚のボックス型)のスプレッドの読み方について徹底解説していきます。9枚のカード(3枚✖︎3枚)を読み取るリーディング方法は、ルノルマンの基本書に必ずといってよいほど載っているとてもメジャーなものです。
メジャーな理由は、3枚✖︎3枚のボックス型の形が、グランタブローの任意の場所の3枚✖︎3枚を切り取った形と一致しているからにほかなりません。グランタブローには36枚のカードを展開した時にシグフィニケーターあるいは相手方を表すカード、質問に対するキーカードを中心にしてその周囲8枚のカード(3枚✖︎3枚)を読み取るという代表的なリーディング方法がありますが、9枚のボックス型のスプレッドは、グランタブローから上記の9枚のカードを切り抜いたものと同じように見ることができ、グランタブローの小型版とも言えるものなのです。そのため3枚✖︎3枚のボックス型スプレッドを読めるようになれば、グランタブローを読む力も自然とついてくるというわけです👌
【9枚読みの基本形と問題点を語ります😤】
それでは9枚読みの基本となるエリア分けを押さえていきましょう✍️
通常、左の列は過去・真ん中の列は現在・右の列は未来を、上の行は思考/のしかかっているものを、真ん中の行は取り組んでいることを、下の行は制御下にあるものや受け入れているものを表すとしている解説書が比較的多いかと思います。
この記事で扱っている9枚読みの方法も、背景にはこのエリア分けの考え方があります。
そうしますと、9枚読みの基本は3枚組の列を3回、3枚組の行を3回、あわせて6回のトリプレット(3枚)を読むということになります。
9枚読みが苦手な方の中には、ペア(2枚)読みやトリプレット(3枚)の読み方がよく分からない方もいると思いますので、こちらの過去記事も良かったら参考にしてください⬇️
さて、ここからが本題です。今回の記事では6回分のトリプレット(3枚読み)を読む方法を採用することはしません。なぜなら、私はこの超有名ともいえる9枚の読み方に二つの違和感を覚えるためです。
一つ目の違和感ですが、6回分のトリプレットを読む方法だと、中心のカードの位置付けが中途半端なものになることです。
中心のカードは質問に対する答えの核心部分にあたり、周囲8枚のカードに接していることから全てのカードに影響を与え、あるいは全てのカードから影響を受ける重要なカードとなります。
それなのに通常のポピュラーな読み方をしますと、過去と未来の位置にある2列は中心のカードを含めずにリーディングをすることになります。同様に上の行(思考部分)と下の行(制御下にあるもの)も中心のカードを含めずにリーディングをすることになります。
中心のカードがもっとも大事なはずなのに、6回のトリプレット(3枚読み)のうち4回も中心のカードを抜いてリーディングをすることに不自然さを感じてしまうというわけです😥
二つ目の違和感ですが、中心のカードから見て斜めの位置にあるカードと上下左右にあるカードが持つ影響力を同列に扱っているのではないか?という疑問です。
ルノルマンの大原則に『カード同士の距離が近ければ近いほど影響力が強くなる。』というものがあります。つまり、中心のカードから1枚分しか離れていない距離にある上下左右のカードこそが最も強く影響を与え合っているはずであり、カード2枚分離れている斜めの位置にあるカードはその影響力が上下左右にあるカードよりも後退しているはずなんです。それなのに、ポピュラーな読み方をしますと、中心の位置にあるカードから見て、斜めの位置にあるカードと上下左右にあるカードの影響力をあまり区別することなくリーディングをしているような印象を受けるのです。
そこで、私はケイトリン・マシュー氏著「COMPLETE LENORMAND ORACLE HANDBOOK」で学んだリーディングを土台にしつつ、『遠近法』で学んだシグフィニケーターから見た上下左右の配置によって意味が変わるという考え方を採用し、ポピュラーな9枚読みの違和感を解消した新たなリーディング方法を採用しています。
また、次の章ではルノルマンカードを動作として解釈する場合に、能動的(動作を行う)に読むのか、受動的(動作を受ける)に読むのか、その使い分けについて、私の考え方もあわせてご紹介したいと思います。これは例えば鎌のカードを見て「自分が刈り取る」と能動的に読むのか、「刈り取られる」と受け身で読むのか悩んでしまう方向けの解説となります。
【管理人タロ流の9枚読みの手順】
それでは、9枚読みの手順を解説していきます。
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まず、カードをよくシャッフルし、質問事項をしっかりと固めましょう。
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9枚のカードの並べ方は人それぞれですが、私は上の行から順番に1→2→3・・と並べていくようにしています。※1:中心のカードはあらかじめ質問事項に対するキーカードを設置しておくパターンと、ランダムに出たカードから読み取るパターンの2種類ありますが、私はランダムに出たカードから質問への答えを読み取るのを好みます。そのほうがより偶然性が増しますし、なにより自分がキーだと思っていたことが実はそう思い込んでいただけだった、ということもあり得るからです。※2:私はグランタブローの時と異なり、9枚読みの場合はフェイシングカードの考え方を採用していません。9枚読みとはいえ、実際はトリプレット(3枚)に分解できること、3枚読みの場合はカードの枚数が少なすぎるため、グランタブローの時と異なり紳士や淑女、雲や鎌といったフェイシングカードの向きによる影響を考慮する必要はないと考えているからです。
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展開した9枚のカードについてポジティブカードの枚数、ネガティブカードの枚数、ニュートラルカードの枚数を数えます。これにより9枚のカードのリーディングの傾向をざっと把握し、解釈に迷ったときはその傾向に沿った解釈をするようにします。
例)「〇〇のカードの読み方がピンとこないけど、全体の傾向としてはポジティブだからここは良い意味で読んでみよう」といった感じです。
イメージが湧きやすいように後ほど解説する予定の実践例を見ておきみましょう⬇️ -
左上隅にあるカード(①)を確認して下さい。この位置に出ているカードは9枚のカードの起点となるものです。質問の状況を作り出し、中心のカードや未来の位置に配置されるカードに間接的に影響を及ぼしています。
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中心にあるカード(⑤)を確認して下さい。この位置に出ているカードは問題の核心部分を表しており、周囲のカードの全てに接していることからとても重要なカードと言えます。
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リーディングの概要を把握するために左上隅のカード(①)・中心のカード(⑤)・右下隅のカード(⑨)を繋げて読んでみましょう。全ての起点(①)、中心(⑤)、そして未来の列の最後の位置にくるカード(⑨)の3枚は、3枚✖︎3枚の要所を押さえていますのでリーディングの全体の概要を掴むのにもってこいなのです。
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要所にばかりに目を奪われていると大切なものを見落としてしまうかもしれません。右上隅のカード(③)、中心のカード(⑤)、左下隅(⑦)の3枚のカードは、私たちの死角に入ってしまい見えていないこと、自身が気づくことができていない問題点や課題、隠れている問題点を炙り出します。この時、上から下へ読む流れが自然だと思えば③→⑤→⑦の順番で、時間の流れを意識して左から右へ読む流れが自然だと思えば⑦→⑤→③の順番で読めばよく、どちらでも構いません⭕️
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そして、中心のカードにもっとも影響を与えている上下左右のカードとの組み合わせをリーディングしていきます。この地球上において重力が上から下へとかかっているように、真ん中の列の一番上のカード(②)が中心(⑤)のカードにもっとも強く影響を与え、そして、真ん中の列の一番下(⑧)にある制御下にあるものを表すカードへと繋がります。
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最後の仕上げとして、中心のカードの左隣にあるカード(④)から中心のカード(⑤)へと繋ぎ、⑤の右隣にあるカード(⑥)の3枚を読み取ります。この④⑤⑥の3枚読みは皆さんが普段から慣れ親しんでいるリーディング方法を採用してもらえば良いと思います。
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番外編として、動きを表すルノルマンカードを能動的(主体的に行う意味)に解釈するのか、受動的(受ける意味)に読めばいいのか迷った時には、そのカードが上の行にあるのか、真ん中の行にあるのか、下の行にあるのか、位置関係をまず確認しましょう。上の行にあれば「思考/のしかかってくるもの」を表しますので、受動的(受ける意味)に解釈しやすいといえます。真ん中の行にあれば「取り組んでいるもの」を表しますので、能動的(主体的に行う行う)な意味で解釈しやすいと言えます。下の行が表す「受け入れているもの」が能動的なものか、受動的なものなのかは、リーディング全体の雰囲気を見ながら、上の行と真ん中の行に配置されているカード次第なところもありますので一概に傾向がこうだとは言うことはできません💦
【9枚読みリーディングの実践編】
それでは、ご紹介してきた手順を用いて実際にリーディングをしてみましょう。今回、扱うケースはケイトリン・マシュー氏著「COMPLETE LENORMAND ORACLE HANDBOOK」の練習問題17の2に掲載されている『レナードは昇進試験の面接を控えていますが、どうなるでしょうか❓』という質問です。カードの配置は以下の通りです。この練習問題を選んだ理由は、動作を表す場合もあるカード(船の移動や鞭の議論)が含まれているため、復習にもってこいだからです。
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まずは9枚のカードのポジティブ・ネガティブ・ニュートラルのカードの枚数を数えます。ポジティブ:なし。ネガティブ:十字架、鞭、蛇の3枚。ニュートラル:紳士、船、子ども、塔、魚、手紙の6枚。全体の傾向として中立のカードが多いものの、ポジティブカードが1枚もないため、ネガティブカードの影響をモロに受けやすいと言えます。
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すべての起点となっている左上隅のカードを見てみますと、紳士のカードが出ております。この紳士は質問者を表しているのか、別の男性を表しているのかは質問文からだけでは分かりませんが、質問者を表しているとすると、現在の置かれている問題は質問者自身にあると言えそうです。
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中心にある子供のカードですが、質問の趣旨からして、彼の「子ども」と解釈することは不自然ですので、彼が持つ子どもっぽい特徴を表しているといえるでしょう。1で確認したように全体としてネガティブな傾向があることから、彼の幼稚さや雑さといったように解釈することができます。
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リーディングの概要として①紳士→⑤子ども→⑨蛇のカードを確認しますと、彼自身が起点となって質問の状況を作り上げており、彼の幼稚さや雑さは面接の際に危険をはらんでいる(ポジティブに評価されることはない)と読めました。
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彼自身が気づいていない問題点として③船→⑤子ども→⑦魚のカードを確認しますと、彼に訪れる今回の昇進の機会は彼の幼さゆえに、お金が増える方向には働かないでしょう(子どもと魚)。
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そして②十字架→⑤子ども→⑧手紙の3枚からは、彼が直面している昇進試験では、彼の雑さが浮き彫りとなり、判定通知へと反映されるでしょう。
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リーディングのまとめとして、④鞭→⑤子ども→⑥塔の3枚から、彼の昇進に向けた努力は物足りないものがあるため、彼は他の昇進候補者と比べて面接で浮いてしまうかもしれません。
ケイトリン・マシュー氏のリーディングの結果も押さえておきましょう。
『中心にある子どもカードは彼の準備不足を表しています。レナードは準備不足であり、課題を克服する必要があります。彼はレベルアップしない限り、昇進は難しいでしょう。昇進の面接では会社は難しいことを聞いてきます。海外から来た他の候補者が昇進とそれに伴うボーナスを持っていくでしょう。』(タロ訳)
ケイトリン氏の9枚読みは、ナイティングやミラーリングという手法が取り入れられており、ここでは彼女がどのようなリーディング過程を経て結果を導いたのかまでは解説しませんが、タロ流のリーディング方法から得られる結果と比べても大きく変わるところはないと思います😄
【まとめ】
さて『ルノルマン9枚読みマスター』への道はいかがだったでしょうか。
今回の記事ではポピュラーな9枚読みが抱える問題点を私なりに改善したリーディング方法をご紹介しました。その狙いを簡単にまとめますと「カード同士の距離が近いほど強い影響を与えるという大原則」と「中心のカードを意識したリーディング」というものになります。本に書いてあることを鵜呑みにせずに自分なりに考えて工夫をこらすことで、リーディングの精度は上がっていきます⤴️
今回の記事が皆さんのルノルマンリーディングのお役に立てれば嬉しいです。
ご質問やご意見、感想は問い合わせフォームからいつでもお寄せ下さい。
では、また次の記事でお会いしましょう😊
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