【読者様からのキーカードに関するご質問を紹介します💡】
今回の記事は読者の、り⭕️様から頂いたご質問へのアンサー記事となります😆
り⭕️様、お便りありがとうございます。さっそく読んでいきましょう🎵
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『初めまして。いつも楽しく拝見しています。』
ありがとうございます🙇♂️嬉しいです🎵
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『私は元々タロットに馴染みがあり、ルノルマンカードも可愛くて気になり始めたものの単一のモチーフから解釈を広げることの難しさに日々悩む超初心者です。』
そんな、そんな。謙遜されないでください💦私も初心者🔰に、チョロんと毛が3本生えたオバQくらいのものですよ😂←ふるいっ👻
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『こちらのブログは解説の分かりやすさも然ることながら、管理人さんのルノルマンがお好きな気持ちが伝わってきて、楽しく勉強させていただいています。(おすすめされている毎日の3枚リーディングの記録も始めてみました!)』
もう、ここでエンディングを迎えたいくらい満足しました🤣笑
毎日の3枚リーディングは復習が追いつかなくても大丈夫です🙆続けることが大切です👌
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『さて、今回1つリクエストなのですが、キーカードについての見解を教えていただけないでしょうか。
①キーカードを設定するスプレッドを使うタイミングとは❓
②どこまで自由にキーカードを設定して良いのか❓』
なるほど、なるほど🧐ここにきて、ルノルマン占いのキーカードという、なんとなく分かるようで分からない、どこかフワッとしているものにスポットライトが当たりましたね🔦✨
そして、私の見解でいいんですか⁉️ふふふ😏
り⭕️様の質問に見出しをつけるのであれば、
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『キーカードを使ってルノルマンリーディングをするのはどんなとき❓🤨』
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『どんなものにも象徴するキーカードってあるの❓🧐』
といった感じでしょうか💡
キーカードについての理解が深まると、キーカードの問題が『スプレッドの中心部にキーカードを配置するの❓、しないの❓』といった単純な問題ではないことに気付かされます😅
さて、読者の方の中にはキーカードの意味や役割をある程度ご存知の方もいるかと思いますが、『キーカード』と同じような意味を持つ言い回しがたくさんあるのはご存知でしょうか❓
例えば、ラナ・ジョージ著・伊泉龍一・田中美和子訳『エッセンシャル・ルノルマン』(株式会社フォーテュナ)では、キーカードと同じような意味を持つカードとして『シグニフィケーターカード』『フォーカスカード』『活性化されたカード』『チャージカード』『エネルギーを与えられたカード』という名称のカードが紹介されています。
また、他のルノルマンリーダーの中にはキーカードのことを『トピックカード』『テーマカード』と呼ぶ方もいます。
ここで大切なことは、読者の皆さまがキーカードについて本を読んで学んだり、師事している先生からキーカードの説明を受けたときには、人によってキーカードの意味するところや役割、使い方が異なっていること、使われる名称も様々であることを念頭に置いて、自分が参考している書籍や師事されている先生が『キーカード』をどのような名称で、どのような基準で扱っているのかを知ることでルノルマン占いの理解はグッと進むということです🔮
そんなキーカードの徹底解説を今回は行っていきますよ🎵
【キーカードの基本的な意味を押さえてみよう❣️】
さて、り⭕️様からのご質問に答える前に、『キーカードとは何ぞや❓』『キーカードにはどんな役割があるの❓』といった基本的なところから押さえていきたいと思います。
キーカードの定義については色々とありますが、日本を代表するルノルマンリーダーの3Kの先生方の著書から、一般的な定義を確認してみましょう❣️
まずは桜野カレン先生からです。
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ルノルマンカード占いの特徴の一つに、「キーカード」と呼ばれるカードの存在があります。これは占っている本人や質問内容の中心となる人物、あるいは問題そのものを投影するカードのこと。キーカードを中心にリーディングを広げていくことで、あなた自身や気になる人、テーマそのものについて深掘りすることができるのです。(桜野カレン著「いちばん丁寧なルノルマンカード占い」株式会社日本文芸社)
次に香先生を見てましょう。
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ルノルマンカードの特徴の一つに、 象徴となる「キーカード」の使用があります。
外国の資料で、「Signifeator card/シグニフィケーターカード(象徴カード)」と書かれているものとなります。
キーカードは、相談者が「何ついて知りたいのか」というのが明確になれば、自然と決まってくるようになります。(香著「ザ・ルノルマンカード」株式会社説話社)
最後に高橋桐矢先生です。
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キーカードとは、占いのテーマを表すカードです。ほしいものや目指すものを表すカードといってもよいでしょう。(高橋桐矢著「実践ルノルマンカード入門」株式会社ワン・パブリック)
3Kの先生はいずれも、キーカードは、質問者の方が関心を持たれているものを象徴するカードであり、その役割としては、占いの焦点を明確にして、質問者様が抱えている悩みに対する答えを有効に引き出すためのものとして位置付けているのが分かります。
3Kの先生の著書に限らず、たいていの書籍やキーカードに関するネット上の解説記事には、恋愛や復縁をテーマに占うのであれば24ハート❤️、金運であれば34魚🐟,仕事であれば32月🌕や35錨⚓️、14狐🦊といったことが書かれていると思います。
キーカードの典型的な使い方としては、キーカードが決まるとそれを中心にして周囲のカードと組み合わせて読んでいくことが挙げられますね。
このあたりまで押さえておけば、ルノルマン占いの実践で困ることはありませんが、このブログの読者様がこのくらいで満足するわけがありませんよね❓😆
ここからはものすごくキーカードについて深堀りしていきますので、頑張ってついてきてくださいね❣️
【ルノルマン占いでキーカードを採用しなければいけないルールはありません🙅♂️】
ルノルマン占いでキーカードが必ず用いられているかというとそうではありません😳
皆さんは『あの人の気持ちを占いたくて⭕️枚引きました。』『友人との関係がどうなるか知りたくて⭕️枚引きました。』『〇〇に関するアドバイスが欲しくて⭕️枚引きました。』といった類の質問をしてカードを引かれたり、こうした質問を見かけたことはありませんか❓
質問の内容から分かるように、これらのリーディングでは必ずしもキーカードを設定した上でリーディングをしているかというとそうではありません😅
『あの人の気持ち』という質問内容を明確にすることによって、キーカードが24ハート❤️なのか、28紳士👨なのかを考えて設定し、それを中心にしたリーディングをするまでもなく、私たちは展開されたスプレッドをみながらリーディングすることができるのです。
『友人との関係がどうなるか❓』という質問も同様ですね。友人を象徴するキーカードを18犬🐶として設定して、それを中心にリーディングするまでもなく、引いたカードが質問に対する答えを表しているものとみて私たちはリーディングをします。
これらのことから、カードの枚数が少ないスプレッド(3枚読み、5枚読み、9枚読みくらい)だと、質問内容を明確にして、なおかつ、展開するスプレッドの読み方のルールをきちんと設定してしまえば、キーカードを採用しなくても十分にリーディングが可能なことを示しています。
なお、次の章で詳しく解説しますが、カードの枚数が少ないスプレッドにおいて、重要かつ注目される位置に配置されているカード(例・真ん中の位置に来るカード)が、当然にキーカードとなるわけではないことは押さえておいてください☺️
さて、カードの枚数が少ないスプレッドに対して、36枚のルノルマンカードを使うグランタブローですと、まさに私たちの人生の一場面を切り取ったものとなるため、恋愛だけでなく、金運、仕事運、家族、旅行,引っ越しetcあらゆる情報がグランタブローには詰まっています(※グランタブローに個別の質問は不要であるといわれる理由はここにあります。)。
そのため、キーカードを意識して採用しなければ、どのカードが質問者の人生の何を表しているのかが(恋愛?仕事?金運?家庭?引越し?etc)分からなくなってしまい混乱😱してしまいます。
グランタブローで、まず注目するのは質問者を象徴する28紳士👨又は淑女👩のカードだったり、彼との関係性を占う際に、彼を象徴するキーカードとして一般的に28紳士👨のカードを設定するのはとても分かりやすいキーカードの採用例ですね❣️
他にも金運を占いときは34魚🐟、仕事を占いときは32月🌕や14狐🦊、35錨⚓️といったカードを中心にみていますが、これらのカードと、その周囲のカードや質問者様を表すカードとの遠近、位置関係を踏まえながらリーディングしている背景には、これらのカードを質問のテーマを象徴するキーカードとして採用しているといえます。
次の章では、36枚のルノルマンカードを使用するグランタブロー以外に、キーカードを採用するリーディングの典型例と、そうした典型例を通じてキーカードを採用する、しない問題の根底にある深い議論をご紹介したいと思います😆
【キーカードと、スプレッドの重要な位置にあるカードとの違いについてお話しします😆】
ルノルマン占いの解説本でよく見かけるのは、5枚読みや9枚読みのスプレッドの中心部にキーカードを置いてリーディングをするという方法ですね💡
キーカードを採用すると、私たちの悩みや関心事を象徴するカードとして扱われることになるので、キーカードを起点として、他のカードたちはキーカードを説明してくれる役割を持つようになります🧑🏫
もし、キーカードが中心に配置されたのであれば、その周囲にあるカードの役割は、キーカードが象徴するものの過去であったり、未来であったり、思考や本音、土台となっているものとして解釈することになり、中心に来るカードが主役で、その周囲に配置されるカードはキーカードを説明するための役割を持つと解説されることが多いかなと思います。
さて、ここで勘が良い方は『あれ⁉️そうすると、キーカードって毎回スプレッドの中心に配置しなくてもいいの❓』と疑問に思われたのではないでしょうか😁
そうなんです、キーカードを採用した場合に、スプレッドの中央に配置しなければならないルールなんてないんです⁉️
例えば5枚読みでキーカードを採用した場合に、キーカードを中心に配置するのではなく、一番左の位置に置いた場合には、キーカードにもっとも強い影響を与えるのはその右隣にあるカードであり、もっとも離れている右端にあるカードはキーカードに影響を与えにくい位置にあるカードといえます(ルノルマンの大原則に、カード同士の距離が近くなればなるほど強い影響を与え合うことがあります😳)
これは、遠近法という伝統的なルノルマンの考え方に基づいており、立派なリーディング手法の一つです。
ところが、私たちはスプレッドの中心に配置されるカードが、最も重要であり、質問の核心部分を表すものとして直感や感覚で理解しています💡
実はこれ、配置されたカードがキーカードだから重要なわけではなくて、中心という位置が重要な意味を持っているのがお分かりになりますでしょうか❓
3枚や5枚、9枚といった少ない枚数のカードを用いるスプレッドでは、中心の位置は大体にして注目される位置となり、問題の中心や核心部分を表すものとして意味づけされていることが多いです。
そして、問題の核心部分を表しているということは、周囲のカードは、その重要な位置にあるカードを目掛けていっせいに説明しようとします。
キーカードを採用し、周囲のカードがキーカードを説明しようとするのと似たようなことが起こっているのです。
ルノルマンリーダーによっては、スプレッドの中心の重要な位置に配置されるカードのことを『フォーカスカード(焦点となるカード)』と読ぶルノルマンリーダーもいます。
※スプレッドで重要な位置に配置されるカードのことをフォーカスカードと呼ぶ人もいるので、言葉の定義がいかに大切か分かって頂けるかと思います😟
さて、焦点となるカードはスプレッドの配置に付された意味によって注目されているのであって、キーカードだから注目されているわけではありません。
このことから、私たちがキーカードを採用するの❓、しないの❓、という問題は単純に『スプレッドの中心部にキーカードを配置するの❓、しないの❓』というものではなくて、
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『そもそもキーカードを採用しないといけない場合とは❓』という問題提起から始まって
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『キーカードを採用することと、スプレッドで特に重要な意味が付与される位置(通常は中心部)を採用することとの整合性をどう取るのか❓』へと繋がり、
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『キーカードを採用することが有効な場合とはどんなときか❓』に至るのです。
1の『キーカードを採用しないといけない場合とは❓』という問いに対しては、先に述べとおりグランタブローではキーカードの考え方を採用しないとリーディングが非常に困難であるのに対して、カードの枚数が比較的少ないスプレッド(3枚読み、5枚読み、9枚読み)であれば質問内容を明確にすることでキーカードを採用しなくともリーディングは十分に可能でした。
2の『キーカードを採用することと、スプレッドで特に重要な意味が付与される位置(通常は中心部)を採用することとの整合性をどう取るのか❓』という問いに対しては、例えば5枚読みでスプレッドの中心の位置を『焦点となるカード』として設定し、なおかつ、キーカードを採用して、周囲にキーカードが配置されると混乱をきたすおそれがありますよね😂
なにせ、焦点となるカード(中心部に配置されるカード)も、キーカードも、どちらも注目しなければならないのですから、他のカードは焦点となるカードとキーカードの両方に注目して説明しようとするのでリーディングがブレてしまい一貫性が損なわれてしまう可能性があります。
こうした事態を防ぎつつ、キーカードを採用するための方法は大きく二つの方法があります。
①一つは、キーカードだけを採用するというやり方です🧐
例えば、5枚読みを例に挙げるとキーカードを配置する位置を右端にしても、真ん中にしても、左端にしても構いません。あくまでもキーカードが主役であり、他の4枚のカードは遠近で意味の重み付けをしてやりキーカードの説明をさせる手法を取るのです。
②もう一つは、スプレッドで重要な意味を持つ位置に配置されたカード(通常は真ん中に設定されることが多いです。)の位置にキーカードを配置するというやり方です🤨
これであれば、キーカードは、スプレッド上の重要な位置に来るカードとして扱われることになるため、より強く注目されることになり、他のカードはキーカードを説明するためのカードとして機能するでしょう🎵
つまり、一般的なスプレッドの解説書に、キーカードを中心に配置してリーディングする例が紹介されている背景には、こうした議論があるんだよ、ということを知ってもらいたかったのです💡
実はこの辺りの議論について香先生はその著書『ザ・ルノルマンリーディング』の「キーカードの考え方」の章でちゃんと触れているんですよね😳
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リーディング方法は、主に二つあり、スプレッドの各配置に意味を持たせ、その位置に入ったカードの意味を絡めて読んでいく方法が一つ。もうーつは、キーカードを設定し、そこからラインをつなげて読んでいく方法です。
でも、私はこの記載を読んでいて、かなりルノルマン占いを勉強していないと、ピン💡とこない記述じゃないのかなと思いました💦
香先生の著書は入門書というよりは教科書みたいなものなので、書籍に詰まっている情報量が非常に多く、行間を埋めながら読み進めることでその真価を発揮するといえます🎵
香先生のリーディングを見たことはありませんが、論理的なリーディングをされる先生じゃないかなと想像しています☺️
あ、でもでも、安心して欲しいのは、実際にリーディングをする上では一般的なスプレッドの解説本の記載で必要十分ですからね🆗
今回は私の見解もきいてみたいとのことでしたので、私の場合はここまで考えた上で、5枚読みの場合は、キーカードも焦点のカードも特に採用することなく、ランダムに配置されたカードを素直に左端のカードを起点として、左からへ右へと読むリーディングが一番しっくりくるのでそちらを採用しています。
次の章ではキーカードを採用することが有効な場面と、キーカードを採用することのメリット・デメリットについてお話したいと思います。
【キーカードを採用することのメリット・デメリットを考える⚖️】
復習となりますが、キーカードは占いの対象となるテーマを明確にして、リーディングの方向性(周囲のカードとの組み合わせの結果)をテーマに沿ったものとして、一貫性のあるものにするという役割を持っていました☑️
この章では、主に3枚読み、5枚読みや9枚読みで、キーカードを採用した場合のリーディングのメリットについて考えていきたいと思います。
例えば恋愛をテーマにして占いたい場合に、恋愛を象徴する24ハート❤️をキーカードに据えることで、他のカードは愛情や調和、情熱を表す24ハート❤️の意味をベースに説明を加えていくことになるため、リーディングの得られる結果も24ハート❤️が表す恋愛や感情などの面に光を当てたものになりやすいといえます。
このように、キーカードを採用することで、リーディング全体の色や傾向が統一されやすくなり、一貫したリーディング、深堀りしたリーディングが可能になるというメリットが生まれます❣️
また、誰かの恋愛❤️をリーディングする際に、恋愛を象徴するキーカードとして24ハート❤️のカードを採用します、と宣言して鑑定をすれば、その他のカードをキーカードとるすよりも相手が結果を受け入れやすいということもあるのではないでしょうか(視覚効果🤩)。
それでは、キーカードを採用するデメリットには何があるのでしょうか❓
まず、得られる結果はどうしてもキーカードのテーマに染まってしまうため、例えば恋愛を占って24ハート❤️のカードをキーカードとした場合には、恋愛や感情、気持ちといった解釈の枠からはみでた解釈がしづらくなってしまい、柔軟な解釈が難しくなるおそれがあるといえます🥺
また、キーカードを設定するということは、自身が抱える悩みのポイントをあらかじめて決めてしまっているといえますので、リーディングに予断や偏りを与えてしまうおそれがあります😨
これは、質問者の方が自分では問題に対する悩みのテーマが気持ちだと思っていても(24ハート❤️)、実際は家庭の問題や(4家🏠)お金の問題(34魚🐟)である場合には、自分の思い込みを外すことができていませんし、自分には思いつかなかった視点を提供してくれるはずのカード占いの魅力が減ってしまうかもしれません。
まとめますと、キーカードを採用するメリットは、自分の知りたいことをピンポイントで知ることができ、リーディングの一貫性と深堀りが可能な点にありますが、デメリットとなる予断や思い込みはできる限り排除しなくてはいけません😟💦
この点について、『エッセンシャル・ルノルマン』の著者ラナ・ジョージ氏は、キーカードを設定する場合とは、特定のテーマや主題を占いたいときだと述べています。
これは、キーカードの象徴する対象を限りなく特定の人物や状況、ものへと収束してやることで、キーカードを解釈する余地を完全になくしてしまい、純粋に『他のカードから語られるカード』としての役割を持たせることに狙いがあるのだと思います。
すなわち、24ハート❤️が象徴するものを恋愛や恋、気持ちといったように意味に広がりのあるものを設定してしまうと、24ハート❤️の解釈に幅が生まれてしまい、リーディングにキーカードの色がついたり、予断を持ったリーディングをしてしまうおそれがあるので、24ハート❤️が象徴するものを例えば、大好きな相手、次のデート、プロポーズをする、といったように可能な限り特定してしまうことで、解釈の余地をなくしてしまい、24ハート❤️のカードを完全にミュートの状態(消音🔇)にして、他のカードに影響を与えることもなく、ただ他のカードから説明を受ける役割に徹するようにしたいのではないかと考えています🤨
ちなみに、私のリーディングの土台となっているケイトリン・マシュー氏著「COMPLETE LENORMAND ORACLE HANDBOOK」にはキーカード(同著ではシグニフィケーターカードと呼ばれています。)に関して次のような記載があります。
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A Significator is a card that is chosen to represent the client or querent (the questioner of an oracle).
(シグニフィケーターは、クライアントまたはオラクルの質問者を代表するために選ばれるカードです。) -
In tarot, the Significator is often taken out of the pack and placed under the first card of a spread.In such a method, the Significator card becomes merely representational and inactive, and furthermore, that card becomes unavailable as a possible spokesman of the deck.
(タロット占いでは、シグニフィケーターのカードはパックから取り出されて、スプレッドの最初のカードの下に置かれます。このような方法を取ると、シグニフィケーターのカードは質問を代表するものとして活動しなくなり、さらに、そのカードはデッキにおいて語るカードとして利用できなくなります。) -
In Lenormand, there are two dedicated Significator cards, as well as a variety of other cards that might be used to represent a person or a topic. The two main Significators are the Man and Woman cards, sometimes also called the Gentleman and Lady. These can be selected and laid down in a passive way, but most often the Significator is shuffled in, thus creating dynamism.
(ルノルマン占いでは、2つの専用のシグニフィケーターカード(※28紳士👨と29淑女👩)があります。また、人物やトピックを表すために使用される他のさまざまなカードもあります。主要なシグニフィケーターは、28紳士👨と29淑女👩のカードです。これらは質問者によって配置されることがありますが、一般的にはシグニフィケーターはシャッフルされてランダムに使われることによって、リーディングに躍動感が生まれます。)
ケイトリン・マシュー氏だけでなく海外の専門書に書かれているシグニフィケーターカード(キーカード)の意味と、3Kの先生方をはじめとする邦書の解説書やネット上の記事でよく見かけるキーカードの意味とを比較してみると、占いのテーマや対象となるものを象徴するという点では共通点しているものの、海外のリーダーが使うシグニフィケーターカードは、特定の人物や特定のシュチエーションといったように非常に狭い範囲のものに限定されていることや、意味がほぼ固定されているため、他のカードに影響を与えることはあまりなく、『語られるカード』に徹しているように思います。
こうしたことを踏まえて、ラナジョージ氏は著書『エッセンシャル・ルノルマン』において、活性化(シグニフィケーターとして扱うこと)するカードと、活性化を好まないカードを使い分けることの大切さを説き、キーカードとして使わない方がよいカード(※意味を固定化しないほうがよいカード)の一覧を付録につけてくれています😚
また、同じく海外のルノルマンリーダーであるケイトリン・マシュー氏は、シグニフィケーターカードとして使うカードであっても、他のカードに影響を与える場合があることを想定しているような書きぶりなので、やはり人によってキーカードの意味や使い方は異なることと、それゆえ、自分なりの定義やルールをきちんと定めておくのが大事だいうことを、今一度押さえて置いてほしいと思います❣️
さて、私の見解のまとめに入りたいと思います。
『キーカードを採用することが有効な場合とはどんなとき❓』に対する回答ですが、ズバり質問の対象が非常に特定や限定されていて『本当にそのことに関する情報が欲しいんだよね‼️』という時はキーカードを採用するのが有効です。但し、この時のキーカードの役割はもっぱら他のカードから語られるためだけに存在していると思った方がいいと思います⭕️
これに対して『恋愛や復縁でどうなりますか❓』『〇〇に関するアドバイスが欲しいです。』『〇〇との関係性はどうなりますか❓』といったように、キーカードの色がついた答えが返ってきそうな類の質問をする場合は、予断を排除するためにも、あらかじめ対象となるキーカードを設定するのではなく、ランダムに出たカードをスプレッドのルールに従って解釈していく方が有益なアドバイスがもらえると思います😚
【読者のり⭕️様の質問にズバり答えていきます❣️】
さて、長々とキーカードについて解説してきましたが、ここからは読者のり⭕️様の質問に答えていきますよ🎵
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『例を挙げますと、日常よく行う質問として、欲しい物を買うべきかどうかカードにアドバイスを問うことがあります。具体的な「物」の質問ですから、現実的なモチーフが特徴的なルノルマンカードとの相性が良さそうな気がします。そしてこういう具体的な質問をするときこそキーカードを活かすタイミングなのでは?と思ったのですが…。』
現実的なモチーフが特徴のルノルマンを使い、現実のものに関する質問テーマを扱うのはとても有効ですし、欲しいモノがある程度特定されているのであれば、キーカードを用いたリーデイングはとても効果的ですよね🎵
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『そもそもこういった日常でのキーカードの使い方について、ご意見はいかがでしょうか。解説本にあるような結婚(指輪)、仕事(狐.他)、お金(魚.他)、などもっと重要な質問をするときにキーカードを発動するべきなのでしょうか?』
私の意見は先に述べたとおり、重要な質問であるか否かでキーカードを採用するかどうかは決めていないです😆
私なら、どれだけ質問の対象となるものが特定されているのか、どれだけピンポイントなものに対する答えが欲しいのかを、キーカードを採用するかどうかのポイントにしていますので、結婚や仕事、お金といった抽象的なテーマであれば、ランダムに出たカードや、スプレッドの配置の意味づけによって解釈していくと思います💡
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『さらにもし設定して良いとなった場合、自転車→騎士、アクセサリー→指輪くらいは解説本にも載っていますし、狐→メゾンキツネのようにブランドモチーフを解釈の一例に使っている方をお見かけしたことがあり、ここまでは許されるのかなと考えています。』
ふむふむ。続けて,続けて😆メゾンキツネ・・・初めて聞いたブランドです。メモメモ📝
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『しかし例えば靴、家電、観劇のチケット、などはどのカードを当てるべきか思いつきませんでした。この場合は買い物なのでざっくりお金で魚?それかキーカードという意味で鍵?というか思いつかないならやめとけ?などと悩んでしまいます。もしくは、自分のもつイメージで無理やりキーカードに当てて良いものなのでしょうか。』
うーん、な・る・ほ・どです🤨
今回の場合ですと、もし、り⭕️様が欲しいものがある程度決まっているのであれば、それを象徴するカードをキーカードとして設定するのはアリ🆗ですよね🎵
でも、『何を買えばいいでしょうか❓』のようにオープンな答えが返ってきそうな場合はランダムにでたカードの方が良い気づきをもらえるような気がします💡
それから、質問の対象となるものを、無理やりキーカードに当てるというのは止めた方がいいと思います🆖
もちろん、連想ゲームみたいに、靴なら歩くときに使うものとして22道🛣️のカードとか、家電のスマホなら話すことを意味する12鳥🐥とか、冷蔵庫なら寒い→冬→30百合💠といった感じで、それがスッと自分の中で思いついて、カードに落とし込めるのであれば、キーカードとして採用してもいいと思います❣️
でも、『無理やり』という気持ちになっている時点で、リーディングにはあまり良い影響を与えるとは思えませんし、どこかで引っかかりながらルノルマン占いをするくらいならスパッとキーカードへの当てはめは諦めた方がいいと思うんですよね☹️
私の意見ですが、無理にキーカードを設定するくらいなら、質問によって買うものを絞り込んであげた上で、ランダムに出たカードを読むか、スプレッドで重要な意味を持つ場所を定めてあげて、そこに配置されたカードを中心に読んでいくので十分だと思います。おそらく、グランタブローを展開するほどのものではないと思いますしね😊
注意点⚠️としては、連想ゲームの中で生まれた言葉を誰かのリーディングで使う場合は、ちゃんと、どうしてそのカードがキーカードとなるのかを説明できるようにしておいた方がいいと思います🎵
それではまとめに入っていきましょう♻️
【今回の記事のまとめ】
さて、今回の記事では、ルノルマン占いにおけるキーカードの役割やその効果的な使い方について詳しく解説してきました。
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キーカードは、リーディングの方向性を決めるという大事な役割を持っていますが、カードの枚数が少ないスプレッドであれば必ずしも設定する必要はありませんでしたね😆
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キーカードを採用するかどうかは、質問が重要であるのかどうかではなく、質問の対象となるものが限りなく特定されているかどうかがポイントとなります🎶
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また、発展的な内容として、キーカードとして注目されているのか、スプレッドの配置上で重要な位置にあるから注目されているのかを区別する考え方をご紹介しました💁
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そして、無理やり質問の対象となるものを、特定のカードに当てはめて、キーカードとして採用するのもオススメはしませんでした❎
ここまでたくさん喋っておいて言うのもなんなんですが、ルノルマンリーディングで大事なのは、いかに楽しくカードを見て言葉や物語を紡いでいくのかだと思います😀💕
キーカードを採用するかどうかも理屈も大事ですが、やっぱり自分がリーディングをしやすいと思うかどうかが,キーカード採用の可否の一番大事な決め手なんですよね🎵
今回の記事が、皆さんのルノルマンリーディングの力になれれば幸いです。
り⭕️様、貴重なお便りありがとうございました🙇♂️
ちょっとしたネタどころか、がっつりとしたアンサー記事になってしまいました😆笑
頑張って書いたので、読者の皆さまからの、ご意見やご感想、ご質問をお待ちしています❣️
ありがとうございました😄🖐️💕
【本記事に使用したカード】
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Pixies astounding lenormand
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Luna Basic lenormand card
【ルノルマンのお部屋の最新ニュースをチェックしよう☑️】
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