【ルノルマン占いの36十字架✝️の徹底解説】『避けることのできない試練🥺』の意味と、『運命⭕️』という言葉に安易に逃げ込まずに試練と向き合うためのリーディングのコツを教えます🧑‍🏫※無料解説動画付き

【36十字架✝️のカードの解説を始めるにあたって🧐】

今回の記事ではルノルマンカードの36十字架✝️のカードの徹底解説をやっていきたいと思います☺️

さて、ネガティブカードである36十字架✝️は『試練』、『苦難』や『悲しみ』といった不幸を表しており、それも『避けられないもの』『逃げられないもの』を表すとされています。

私の場合は、ルノルマン占いにあまりスピリチュアルの要素や宗教性を取り込むことをしておらず、現実的かつ素直に見たまま解釈することを第一としています😁

そのため、十字架✝️のカードが表す避けることのできない不幸を、軽々しく『運命』という言葉で納得してしまうことを良しとはしていません🙅‍♂️

『運命』は人の意思や行動とは無関係に、別の大きな意思や力が働いてことで結果があらかじめ決まっているような状態を表す言葉ですが、『運命』と言う言葉に簡単に逃げ込んでしまうことで『自らの意思で行動することを決めて、その結果を受け入れて最後まで責任を負う。』という、私たちが生きていく上での大事な要素が薄まってしまうように思うからです。

また、モチーフの十字架✝️はキリスト教の象徴とされているため、十字架✝️のカードを解釈する際にイエス・キリストの受難から、試練や苦難といったネガティブなワードを導かれるルノルマンリーダーの方もいらっしゃいます。その場合は、その宗教性と絡めて『復活』や『啓示』といったように、どこか救いがあるようなポジティブな意味合いも含めて解釈をする考え方もあります。

私は、ルノルマン占いに宗教性を取り込んで解釈することはしないので、十字架✝️はどこまでいっても磔刑（※ハリツケの刑）のための道具、すなわち刑罰に用いられる際の道具であることを念頭に置いて解釈しており、ポジティブな読み方はしません（あくまでも私の場合です😁）。

そんな十字架✝️のカードですが、ジッと眺めているとある疑問が湧いてきませんか❓

そうなんです💡

十字架✝️のカード以外にも、伝統的にネガティブカードとされる、混乱を表す6雲☁️、隠された危険を表す7蛇🐍、終焉を表す8棺⚰️、分離を表す10鎌⚔️、不和や衝突を表す11鞭🪢、悪賢さや不誠実さを表す14狐🦊、障害を表す21山⛰️、喪失を表す23ネズミ🐹も、質問者に対して、それぞれが象徴する不幸を基にして、質問者に対して苦難や悲しみを与えますよね⁉️

私たちは、十字架✝️のカードのみならず、他のネガティブカードによっても苦難や悲しみを受けるので、十字架✝️とその他のネガティブカードとの違いを意識しづらいという問題を抱えています。

そのため、十字架✝️のカードを解釈する際に、単に物事がうまくいかなくなるカードや失敗することを表すカードといったように表面的に読んでしまうおそれがあります💦

今回の記事では、そんな十字架✝️のカードが表す『試練』や『苦難』、『悲しみ』に特有のものである『避けられないもの』の意味、十字架✝️のカードが出た場合にはどのようなことに注意して解釈すれば良いのか、といったリーディングの際の大事なポイントを押さえていきますので、十字架✝️のカードの解釈の理解がグッと深まると思います💡

【十字架✝️のカードが表す『避けられない不幸』の意味を理解する🧑‍🏫】

36十字架✝️のカードのを解釈する上で大事なポイントは、十字架✝️のカードが表す試練や悲しみが『避けられない』ものとされていることです。

つまり、十字架✝️のカードは、その試練や悲しみを乗り越えるとか、回避するといった自分の意思でコントロールできる類のものではなく、『耐え抜くほかない不幸』を表す究極のネガティブカードといえます。

これに対して、他のネガティブカード、例えば似た意味を持つ21山⛰️のカードも試練や困難を表すと解釈することもできますが、こちらは「乗り越えることができる試練」『回避することができる困難』といった意味を持ちます。

36十字架✝️のカードと異なり、他の伝統的なネガティブカードはいずれもそれぞれが象徴する不幸（困難や試練）に直面したとしても、克服することができたり、回避することができる可能性がありますし、結果として自己成長や学びの機会となりえる場合もあります。

ところが十字架✝️のカードだとそうはいきません。

試練や困難を耐え抜いた先に待っているのが、自己成長や学びといったポジティブな結果が待っているとは限りませんし、明確な解決策もない場合があるため、基本的に苦しい経験や思いに耐えるしかないことを表しているカードなのです。

この解釈の違いを、『運命には抗うことができない』という考え方で説明することも可能でしょうし、別の説明の仕方として、十字架✝️のカードの背景にあるのが、同カードが表す現在の試練や困難には、自分の過去の行動や状況、決断から生じたものが形となって表れており、そこからは逃れることができないという因果応報の考え方があると理解することも可能です（カルマの考え方）。

私は、この因果応報というカルマの概念は十字架✝️のカードを解釈する上で非常に参考になると思っています。ただ、『前世からの業』のように仏教観まで取り入れて解釈する必要はなく、もっと一般的に解釈すればいいと思います🧐

自分が過去に行ったこと、例えば犯罪をおこなってしまった場合には、その罪や賠償責任を相手や社会に対して負ったり、自分が浮気をしたことで家庭がメチャクチャになったり、離婚に追い込まれたり、暴言を吐いてしまい交際相手と別れることになるのは、試練や困難に直面しているといえますが、自分のやったことによる責任といえますし、そこから逃れることはできませんよね❓

その苦しい経験を耐え抜いた先に以前よりも幸福な未来が待っているということもできませんよね❓❓

人は誰しも自らの発言や行動から招いた結果から逃れることはできませんし、その結果がたとえ不幸なもの、望まないものであったとしても、現実と向き合っていかなければならないという問題が残ります😔

十字架✝️のカードが表す『試練』『責任』『義務』『重荷』といった言葉を、自分の行いから招いた結果なのだから逃げることはできない、と理解することで、自分の意思とは無関係の『運命』という言葉に簡単に逃げ込むことができなくなるのが、お分かりいただけるのではないでしょうか😌

そして、十字架✝️が表す困難や試練の向き合い方は人それぞれなので、現実を直視せずにひたすら嵐が過ぎ去るのを待つ方もいれば、例え結果は変わらなくても自分のやったことのケジメを取るためにしっかりと問題に立ち向かう方もいるでしょう。1日も早く困難から脱出するために、あの手この手で頑張る方もいるかもしれません😂

この章では、十字架✝️のカードに対して『運命』というものを極力見出さずに解釈する考え方をご紹介させてもらいました。

次の章では、そんな十字架✝️のカードと他のカードを組み合わせて解釈する祭のポイントを紹介していきたいと思います。

【36十字架✝️のカードと他のカードの組み合わせの解釈のポイント☑️】

十字架✝️のカードと他のカードを組み合わせた場合の読み方には、ある特徴があります。

それは、十字架✝️のカードが表す苦難や困難などをクリアできたとしても、あくまでも、ネガティブな状態（マイナスの状態）をスタート地点まで戻すことができた（ゼロにまで持ってくることができた）➡️、という意味であり、マイナスの状態がプラスの状態に転じた↗️、という解釈が非常にしづらいということです😂

具体例をあげてご説明しますね。

例えば、36十字架✝️を除く伝統的なネガティブカードである、混乱を表す6雲☁️、隠された危険を表す7蛇🐍、終焉を表す8棺⚰️、分離を表す10鎌⚔️、不和や衝突を表す11鞭🪢、悪賢さや不誠実さを表す14狐🦊、障害を表す21山⛰️、喪失を表す23ネズミ🐹といったカードが1枚目のカードとして引かれて、ポジティブカードの代表格である太陽☀️のカードを2枚目のカードとして引いたとします。

そして、1枚目から2枚目の順番に読んでいくという手法に従った場合、それぞれのネガティブな意味合いは、太陽☀️のカードが持つ『回復』や『解放』『自信』『成功』といったポジティブな意味によって打ち消され、場合によっては従前よりも良い状態になったり、成長したり、完全に回復する、といった解釈が積極的に可能となります。

簡単な解釈例を押さえてみましょう🎵

6雲☁️✖︎31太陽☀️：いっときの混乱が晴れて視界が良好になる。
7蛇🐍✖︎31太陽☀️：隠された危険が明るみに出て、危険を回避することができる。
8棺⚰️✖︎31太陽☀️：暗く防ぎ込んだ状態に明るさが戻り自信を取り戻す。
10鎌⚔️✖︎31太陽☀️：傷ついた別れの後に訪れる幸福。
11鞭🪢✖︎31太陽☀️：不和が解消し、以前よりも親密になる。
14狐🦊✖︎31太陽☀️：間違いが明らかとなり、正しい成果を得られる。
21山⛰️✖︎31太陽☀️：困難を克服し、大きく成長する。
23ネズミ🐹✖︎31太陽☀️：失ったものが見つかり、手元に返ってくる。

これに対して、十字架✝️のカードを1枚目に引いて、2枚目に太陽☀️のカードが出た場合には、十字架✝️のカードが表す苦難や試練に耐える時間や内容が、短くて済むとか、終わりが見えてくるとか、少し楽になるとか、乗り越える（但し、悪い状態がゼロにまで戻る。）という意味として基本的に解釈していきます。

つまり、十字架✝️のカードとポジティブカードが1枚くらいの組み合わせでは、十字架✝️のネガティブな状態（マイナスの状態）から、ゼロの状態に戻すのがやっとというイメージです😥

他のネガティブカードと異なり、十字架✝️のカードはポジティブカードと組み合わせた場合でも、そのネガティブさをどれだけ緩和できるのか❓、という視点で解釈していくのがコツなのです💡

また、十字架✝️のカードがラインの一番最後の位置に出た場合には、うまくいかないこと、試練が訪れること、ネガティブな状態が確定したことを表すとされており、もっとも十字架✝️のカードが出てほしくない位置の一つであるといえます。

その他、9枚読みのように、ルノルマンカードが縦にも並ぶようなスプレッドの場合には、十字架✝️のカードがキーとなるカードの真上に出るのは、そのネガティブな影響をもっとも強烈に受けてしまうので良くない配置とされています。

逆にキーとなるカードの下側に十字架✝️のカードが出ることで、その試練や困難を制御したり、うまく受け止めることができていると解釈することができます。

最後にグランタブローを展開して十字架✝️のカードに着目する場合には質問者様のカードとの遠近にも着目してみてください🔍

十字架✝️のカードが質問者様のカードの近くに出ていると、『うっ🤢』と嫌な感じがするかもしれませんが、伝統的に近くの位置に出た場合には、十字架✝️のカードの試練に耐える時間は短くて済むと言われており、逆に質問者様のカードから遠くの位置に出た場合には、十字架✝️のカードの試練は制御できるものではなく、その苦難は長く続くと解釈されています。

このカードの遠近による解釈については別に解説記事がありますので、よかったら参考にしてみてくださいね⬇️

【36十字架✝️のカードの解説記事のまとめ】

私が十字架✝️のカードの解釈に自信を持って臨めるようになったきっかけは、十字架✝️が意味するネガティブな状態に対して、私たちはどうして立ち向かわなければならないのか❓、なぜ逃げることができないのか❓、その理由を自分なりに納得する形で見つけることができたときからでした😆🎵

どうしても十字架✝️のカードは宗教性や神秘性が強いため、『避けることのできない不幸な状態』や『逃げることのできない不幸な状態』の意味を、運命論をベースに解釈されるルノルマンリーダーの方が多い印象があります。

私ももちろん『運命』というものを信じていますので（と言うか素敵な運命💕を信じたい）運命論が嫌いなわけではありません💦

ただ、現実的に素直に見たまま解釈することを第一とするルノルマン占いにおいて、『この不幸は運命で決まっているんだよ。』という解釈を簡単に許してしまうと、ルノルマン占いが持つ、自分の気持ちや状況を整理して、自分の意思で決める手助けをするという役割が大きく損なわれてしまうのではないか、そういう思いがずっとありました🧐

第一、十字架✝️のカードを運命によって避けられない不幸と解釈してしまうと、好転する材料もすべて運命任せになってしまい、なんとかすることを簡単に諦めてしまうおそれがあります。

たとえ自分の力ではどうにもならないことであったとしても、自分の過去の言動や行動に基づいて引き起こされた結果なのだから逃げられないのだ、と解釈した方がよっぽど腹を据えて向き合うことができますし、向き合い方についてもしっかりと考えることができると思います😌

そのように理解するようになってから、十字架✝️の持つ『試練』『困難』『責任』『義務』といったものの解釈がグッとしやすくなりました💡『避けられない困難』『逃げられない試練』と同じ解釈をするとしても、その背景にある考え方は運命論とはまるで違います。

もちろん、十字架✝️のカードを運命的なものとしてリーディングをされるのも自由ですし、私の解釈が絶対的に正しいと申し上げるつもりもありません🧐

ただ、皆さんも十字架✝️のカードを解釈する際にはネガティブの内容の解釈もさることながら、どうしてそのネガティブな状態を私たちは避けることができないのか❓という点については自分なりの答えを持っておくことで、リーディングする力はすごくつくと思います😄

さて、今回の記事はいかがでしたでしょうか。

The ネガティブカードの王様ともいえる十字架✝️のカードの解説記事でしたので全体的に重苦しい雰囲気だったかもしれませんが、今回の記事が皆さんのお役に立てて頂けたらなら本当に嬉しいです🎵

また、次の記事でお会いしましょうね🖐️😆💕

ありがとうございました🙇