【はじめに】
カード解説基本編では36枚のカードの世界観と、その世界観から生まれる解釈を見てきました。私がご紹介したカードの解釈はほんの一例にしか過ぎません。
初心者🔰の方の中には(一部の占い師の方でさえも⁉️)本やネットに書いてある以外の解釈は許されないように思っている方もいらっしゃいますがそれは大きな間違いです。
ルノルマンは基本さえ外さなければ、自由な解釈を楽しんでもらって🆗なんです。
ここでいう基本を外すというのは、例えばネガティブな蛇のカードを、蛇が好きだという理由で幸運のカードとして扱ったり、ポジティブな太陽のカードを暑いのが嫌いという理由でネガティブなものとして解釈するとか、一般的な解釈から明らかに外れているものを言います🆖
そしてコンビネーションリーディングも同じように正解はありません。
〇〇と△△を組み合わせたら□□という風にコンビネーション読みを一生懸命覚えることに意味がないとは言いませんが、組み合わせを一生懸命覚えることよりも、何故そのような解釈が生まれるのかを考える方がリーディングの力はついていきます。
今回ご紹介するコンビネーションリーディングのコツを身につけることによってルノルマンの解釈の幅が一気に広がり、リーディングがますます楽しくなっていくと思います。
それでは一緒に楽しんで学んでいきましょう♫
【ルノルマンリーディングは誰にでもできる身近なもの】
ルノルマンの個々のカードの解釈は、日本語の「あいうえお」や英語のアルファベット「ABCDE」に当たる言語、すなわち「ルノルマン言語」と呼べるものです。
言語は、その組み合わせによって単語を作り、そして、単語と単語を組み合わせて文章が出来上がります。
ルノルマン言語も同様に、ルノルマンカードを組み合わせることによって単語を作り、単語と単語を組み合わせて文書を作ることができます。
これが「ルノルマンリーディング」と読ばれる作業です。
皆さんの中には、リーディングという言葉を聞くと、カードが語りかけてくる、とか、カードから啓示を受ける、といったイメージをお持ちの方もいるのではないでしょうか。
私もかつてはカードリーディングには特別な力やスピリチュアル的な素養がないとできないと思っていました。
ルノルマンリーディングは一見すると難しいことをしているように見えますが、実はルノルマン言語を用いて好きなように文章を作る作業をしているだけなのです。
カードの声を聞いているわけでもないですし特別な力も何もいりません。
ルノルマンカードを組み合わせて好きな文章や物語を作っていると考えてみたらどうでしょう❓
ルノルマンリーディングがとても身近なものに感じてきませんか❓
ルノルマンリーディングは誰にでもできて、それでいて悩みを解決するためのヒントをとても分かりやすく教えてくれる有益なカード占いなのです。
【コンビネーション(2枚読み)リーディングの基本】
私たちは日常生活において文章を作る際に、学生時代に習った国語や英語の「文法」の知識を意識し、あるいは無意識に用いています。
例えば「人がいる」という文章は「人が(主語)/いる(述語)」からできており、「彼は格好いい男だ」は「彼は(主語)/格好いい(修飾語)/男だ(述語)」からできています。
ここでのポイントとして抑えて欲しいのは、述語は主語を説明するものであること、修飾語は修飾される言葉の状態や様子を説明しているということです。
(※文法の説明に不正確なところがあるかもしれませんが何卒ご容赦ください。)
つまり、私たちは単語を組み合わせて文章を作る際に、
- 主題となるテーマや人物を設定し
- その主題を説明する述語を置きます、
- そして、より詳しく説明したい単語に修飾語を使って説明を加えます。
この日本語の文章を作る作業をルノルマンリーディングでも行っているのです。
それでは2枚引きの具体例を見ながら解説していきたいと思います。
左のカードが 山で右のカードが 騎士です。
今回は練習ですので山のカードを「障害」、騎士のカードを「知らせ」とシンプルに解釈することにします。
この2枚のカードの組み合わせる方法は大きく3つあります。
まず、左の山のカードを主語、右の騎士のカードを述語とし、左→右の順番で読む方法です。
これだと山➡️騎士で「障害に関する知らせ」と読むことができます。
次に右の騎士のカードを主語、左の山のカードを述語とし、右 → 左の順番で読む方法です。
これだと、騎士➡️山と読むので「知らせが障害によって遅れる」と読むことができます。
そして、最後に左の山のカードと右の騎士のカードを融合させて一つの単語を作る方法です。
たとえば「遅配」と読みます。
このように2枚引きの場合は3パターンの読み方が考えられます。
カードの組み合わせによっては3パターンとも似たような解釈になることもあれば、読む順番によって意味がガラッと変わってくるものもあります。
初心者🔰のうちは2枚のカードを融合して一つの単語を無理して作る必要はないと思います。
一つの単語と言っても結局は左→右、もしくは右→左で読んだ意味を言い換えたものなので、最初のうちは各カードの解釈を繋げて文章を作ることに専念した方が上達は早いと思います😄
【コンビネーション(2枚)読みを制するものはルノルマンを制する❗️】
さて、勘の良い皆様はここで幾つかピンと来たのではないでしょうか💡
ルノルマンリーディングにおいてカードを読む順番が大事だと言われるのは、どのカードをキーカード(主語)にするのかによって解釈が変わってくるからです。
そして、3枚引きや5枚引き、9枚引き、あるいは36枚のカードを展開するグランタブローでさえも、リーディングの基本は2枚読みなのです❗️
基本は2枚読み?一体どういうことなのでしょうか。
コンビネーションに1枚加えた3枚引きの例を挙げながら解説したいと思います。
先ほどの2枚引きに補足で1枚木のカードを引いてみました。
左から山のカード、騎士のカード、木のカードです。
この3枚のカードのコンビネーションリーディングを簡単に紹介します。
まずは左の山のカードを主語とし、左から右の順に読む方法。
これは山➡️騎士➡️木の順番に読んでいきます。
例えば「何らかの障害に関する知らせが届くがグッと我慢して耐えていく(木)。」と解釈できます。
次に右の木のカードを主語とし、右から左の順に読む方法。
これは木➡️騎士➡️山の順番に読んでいきます。
例えば「健康(木)に関する知らせ(健康診断結果など)が遅れる。」と解釈できます。
そして真ん中の騎士のカードを主語とし、真ん中の騎士のカードを両隣の山と木のカードが説明する読み方。
これは騎士➡️山と騎士➡️木の二つの解釈(いずれも主題は騎士のカード)を組み合わせて読みますので、騎士のカードが2枚のカードによってより詳細に説明されているといえます。
例えば「障害に関する知らせ、その内容は健康に関するもの。」と解釈します。
読む順番によって解釈が異なっていることや、2枚引きで解釈した結果に1枚付け加わることで意味が更に明確になっていることがお分かりになるでしょうか。
ルノルマンの特徴の一つにカードの数が多くなるだけ解釈の幅が広がるものの、混乱するどころかかえって意味が理解しやすくなるという点があります。
これは考えてみれば当たり前の話で、カードの枚数が少ないと解釈の幅が狭くなってしまいピンとくるものが見つからないけれども、カードの枚数が増えるにつれて解釈の幅が広くなりピンとくるものが見つかりやすくなるからですね。
どれだけカードの枚数の多いスプレッドを展開した場合であっても、主題となるカードを見つけたら、隣接するカードとのコンビネーションリーディングを行い、その結果に対して更にカードを組み合わせてコンビネーションリーディングをしていく流れは変わりません。
これが、リーディングの基本は2枚読みと言われる所以です。
【ここでちょっと応用編】
先ほどの3枚引きで山・騎士・木のカードを解釈する際に、山のカードと木のカードをまず組み合わせてから、最後に騎士のカードと組み合わせるという解釈はできないのかな❓と思われた方もいるかもしれません。
すごく良い視点だと思いますが、これはかなり上級者向けのリーディングであるといえます。
というのも、ルノルマンリーディングにおいてはカード同士の位置関係、相互関係は非常に重要であり、あるカードAに直に接しているカードBが、Aのカードに最も影響を与えているという基本的なルールがあります。
そうすると、主たるテーマや人物のカードに最も影響を与えているであろう隣接するカードとの組み合わせからまず解釈していくことで、ごく自然な解釈ができることはお分かり頂けるかと思います。
山・騎士・木のカードの順番に並んでいるとしますと、
- 山のカードに最も影響を与えているのは隣り合う騎士のカードとなる。
- 騎士のカードに最も影響を与えているのは隣り合う山と木のカードとなる。
- 木のカードに最も影響を与えているのは隣り合う騎士のカードとなります。
つまり、山と木のカードは隣り合っていないため、影響が薄いカード同士の組み合わせであることを念頭に解釈をしなければなりません😫むずぃ
この遠近を取り入れた解釈はグランタブローでも出てきますが、初心者🔰のうちは基本に忠実に隣り合うカード同士を組み合わせていくことをお薦めします。
【コンビネーション(2枚/3枚)読みのまとめ】
私がルノルマンの初心者🔰だった頃、複数枚のカードを左から右へと読むの❓、右から左へと読むの❓、あるいは真ん中のカードを中心にして読むの❓、一体どれが正しいんだろうと悩んだ時期がありました😥
ですが、ここまでお読みいただいた皆さまは、唯一無二の正しい読み方や解釈を追い求めることに意味がないことにお気づき頂けたのではないでしょうか。
〇〇と△△を組み合わせたら□□という風にコンビネーション読みを一生懸命覚えることに意味がないとは言いませんが、結局のところ文脈や質問の内容に合わせて柔軟な解釈ができるようになることが上達への近道となります。
とはいえ、柔軟に解釈しよう、といきなり言われても難しいでしょうから、初心者🔰の方には事前に読み方のルールを決めておくという方法をお勧めします。
これは、例えばカードを展開する前に自分の中で一番左側のカードを主たるキーカードとして読み、そこから右側にあるカードはキーカードを説明する役割だと決めておくという方法です。これだとカードの読み方で悩む必要がないので楽ですよね❗️
左から右に読む方法で固定するメリットとしては、普段から慣れ親しんでいる日本語の文章の読み方と同じなので混乱が少ないことが挙げられます。
同じ理由で縦に並んだカードを読む場合には上から下へと読むと決めておくことで、こちらも日本語の文章と同じように読むことができますね。
もっと細かく、左は主語、真ん中は修飾語、次は述語とルール設定をすることもできますが、そこまで細かく設定してしまうと解釈の幅が狭くなるので、ほどほどにしておくのが良いかと思います。
スプレッドによってはキーカードの位置が決まっているものもあるので、自分好みのスプレッドを探してみたり、オリジナルスプレッドを考えてみるのも面白いかもしれません🤗
以上でコンビネーションリーディング(2枚読み)の解説を終えたいと思います。
この記事が皆様のルノルマンリーディングのお役に立ったらとても嬉しいです。
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