【グランタブローの遠近の読み方〜はじめに〜😙】
今回の記事ではルノルマンリーディングにおける最古のリーディング方法ともいって差し支えのないグランタブローの「遠近法」を徹底解説いたします😊
日本で紹介されているルノルマンリーディング(グランタブロー)の主流は過去・現在・未来の時間軸を採用したものであり、純粋に「遠近法」だけでリーディングをされている方は少ないように思います。
ルノルマンの普及に取り組まれている3K(トリプルK)の先生方の著作しかり、外国の書籍を翻訳したものも同様の傾向が見られます。
遠近法について触れられているものでパッと思いつくのは「ルノルマンカードの世界」(駒草出版・伊泉龍一/桜野カレン著)でしょうか📕
この本には19世紀後半に販売されていたルノルマンカードに付属していた小冊子「フィリップ・ルノルマン・シート」と呼ばれる説明書の翻訳が紹介されていますが、同説明書に書かれている遠近法に関する説明も概略にとどまっています🧐
今回の記事ではグランタブローにおける「遠近法」の特徴や考え方、先人のルノルマンリーダーたちが伝統的な遠近法を現代風にどうアレンジしてきたのかを深堀り解説しています。
手前味噌ですが「遠近法」にここまで焦点を当てて深掘りをした解説記事はおそらく日本ではこのブログが初めてだと思います💡
どうか皆様に楽しんで読んで頂ければ嬉しいです💐
なお、こちらの記事はルノルマン占いのグランタブローを勉強してから読まれた方がより理解が深まると思いますので、こちらの記事から先にお読みいただくと良いかと思います🥰
【ルノルマン占い🔮でもっとも古くて伝統的な解釈であるグランタブローの「遠近法」】
ルノルマンカードの歴史については以前に別の記事でご紹介させて頂きましたが、もともとは「希望のゲーム」と呼ばれる双六ゲームに占いの要素を持たせ、商品を売りやすくするために高名な占い師であるマドモアゼル・ルノルマンのお名前を拝借して「ルノルマンカード」が誕生しました👶バブゥ【参考記事】
ルノルマンカードが販売された当初の19世紀半ば頃に、付録としてルノルマンカードを用いて占う方法が書かれた小さな説明書が付いており、この説明書には8枚×4行+4枚のグランタブローの形と、シグフィニケーターとキーカードの距離の近い/遠いで意味を変えて解釈する「遠近法」に関する説明が書かれていました😙
他方、ルノルマン占い🔮の誕生当初には、X軸ライン(過去・未来・現在)やY軸ライン(思考・現在の取り組み・制御下にあるもの)の考え方、ハウス法といった現代で用いられているようなリーディング方法に言及はありませんでした‼️
遠近法を好んで使う海外のルノルマンリーダーの中にはこうした歴史的背景を踏まえて「遠近法」こそがルノルマンの解釈の原点と呼べるものだと言う方もいます🧑🏫
それではルノルマン初期の伝統的な遠近法のエッセンスをご紹介したいと思います。
遠近法の考え方で一番大切なことは、シグニフィケーター(質問者のカード)に近いカードであればあるほど、善しにつけ悪しきにつけ強い影響を与える🌀という大原則です。
シグニフィケーターに近いカードほど強い影響を与えるという考え方は直感で理解しやすく、現在のリーディングにも受け継がれているといえます。
「近い」と「遠い」の距離の解釈については、ルノルマンリーダーによって異なるものの、私が敬愛するケイトリン・マシュー氏著の「COMPLETE LENORMAND ORACLE HANDBOOK」にならい、シグフィニケーターから縦・横1枚~2枚分の距離は「近い」ものとし、縦・横5枚分以上の距離は「遠い」ものとして私は解釈しています😆
そうするとシグフィニケーターから見てカード3枚分から4枚分の距離をどう見るのか、という疑問が生まれますが、例えば3枚分の距離は「やや近い」、4枚分の距離は「やや遠い」ものとして解釈の度合いをゆるめて調整していく、という方法があります。
この辺りは、遠近法でのリーディングを繰り返す内に、距離の遠近と解釈の強弱のバランスが自然と取れていくと思います⚖️
また、伝統的な遠近法の解説には「雲に囲まれる」というフレーズと、「木が近くにある」というフレーズが出てきます。
ケイトリン氏の同著によりますと「雲に囲まれる」という記載は「雲のカード」だけではなく、伝統的にネガティブカードとされる「雲・蛇・棺・鎌・鞭・狐・山・ネズミ・十字架」の9枚の内1枚以上に接する状態を指していると言いますので私はこの解釈を採用しています。
また、「木が近くにある」という記載は、木が描かれているカードを指しており、例えば「庭、家、太陽、道、子どもといったカードに木が描かれているもの」とされています。
36枚のルノルマンカードの伝統的な遠近法に関する解釈一覧は本記事末尾付録のこちらをご覧ください、
末尾付録の遠近の解釈一覧では伝統的な解釈に管理人が捕捉説明を加えたものをご紹介させて頂いております。
こちらはケイトリン氏の著書で紹介されていた19世紀半ばのベルギーで作られたカードの付属説明書と小冊子「フィリップ・ルノルマン・シート」と呼ばれる説明書の内容を参考にしております。
【伝統的なグランタブローの遠近法の3つの特徴と弱点について🧐】
この章では、伝統的な遠近法の3つの特徴/弱点をご紹介したいと思います。
ルノルマンにおいては万能のリーディング方法は存在せず、ルノルマンリーダーの先人たちがその時代に合ったリーディング方法を提唱し、たくさんの人に試されて、皆が使い続ける中でルノルマンは洗練されていき着実に進化を続けてきました。
伝統的な遠近法も例外ではありません☺️
たとえルノルマンの解釈の原点だとしても、その地位に胡坐をかいて変化を受け入れていなければ、次第にリーディングで使いにくくなっていき、自然と淘汰され消えていたと思います。
さて、1️⃣伝統的な遠近法の特徴/弱点の一つ目は、解釈の振り幅が大きくて極端なものであるということです。
19世紀半ばのフランスやドイツの政情は非常に不安定であり、当時の人の平均寿命も今とはまるで違うとても短いものでした。
その頃の解釈の文言は今ほど洗練されたものではなく、重篤な病気や死、災難、幸運、財を築くといったように生死や健康に関わる言葉が多く、ポジティブとネガティブの解釈の振り幅は非常に大きかったといえます。
このように19世紀半ばの世相を反映した解釈を、21世紀に生きる私たちのリーディングに無理やり当てはめようとしてもうまくいかないのは当然といえます。
それゆえ遠近法に限らず、各カードの解釈は時代を追うごとに非常に丁寧できめ細やかなものとなっていき、今では大体の著書で対人/金運/仕事/未来/人物の特徴/場所/時間といったようにジャンルごとに解釈は整理され、占う際にとても使いやすいものになりました🔮
2️⃣伝統的な遠近法の特徴/弱点の二つ目は、現在では主流となっている過去・現在・未来を意識したリーディングとの相性が非常に悪いということです。
これは、具体例を示した方が分かりやすいかと思います⬇️
例えば、シグフィニケーターの右側の最も遠い位置にあるカードに太陽のカードが出た場合を想定してください。
シグフィニケーターの水平方向は時間軸を表しているとの解釈を採用する場合には、右側の最も遠いに位置にあるカードは最も先の未来を表していると言えます。
そして、最も遠い未来を表す位置に太陽のカードが配置されていれば基本的に「明るい未来が待っている。」と解釈することができます。
これに対して、遠近法を採用した場合、太陽のカードが遠くの位置にある場合には太陽の光は遠くて届かず「事業の阻害と災いの到来」を意味するとされています。
つまり時間軸(過去・現在・未来)の考え方を採用した場合にはポジティブに解釈できるカードが、遠近法ではネガティブに解釈する場合があるということです(矛盾が生じてしまいます!)
弱点は他にもあります💦
遠近法ではシグフィニケーターの左側の位置にあるカードは過去の出来事としては解釈しませんが、時間軸(過去・現在・未来)の考え方を採用した場合には、シグフィニケーターの左側の位置は過去の出来事を示します。
このように遠近法と、私たちが常日頃から親しんでいる過去・現在・未来のリーディングは両立しづらいのです。
そのため、時間軸を取り入れたリーディングで遠近法を用いようとする場合には、時間軸の解釈と齟齬が生じない範囲で遠近法の考え方の一部を取り入れるか、時間軸を取り入れずに遠近法のみと割り切ってリーディングをしていくことになります。
3️⃣伝統的な遠近法の特徴/弱点の3つ目は古典的な遠近法ではコンビネーション読み(2枚引き)やトリプレット読み(3枚引き)がほぼないということです。
なにせシグニフィケーターカードとキーカードの遠近で解釈するわけですから、何かと何かのカードを組み合わせて解釈するという場面がありません🈚️
一応、初期の説明書には「雲に囲まれた場合」と「木が近くにある場合」として、キーカードの周囲に別のカードが配置された場合の解釈が記載されていますが、現代のように2枚や3枚のカードを組み合わせて解釈するという場面はほぼないといえます。
これはコンビネーション読みが苦手な方からすれば取っ付きやすくて良い面なのかもしれませんが、伝統的な遠近法をそのまま私たちが用いようとすると硬直的な解釈に陥りやすいといえます。
また、同じ質問テーマを占ってみて、あるカードとの遠近の関係ではポジティブに解釈できたのに、別のカードとの遠近ではネガティブな結果が得られてしまい、どう理解すれば良いのか分からない、という問題が生まれます。
そのため、後述するようにある特定のテーマに関連したカードを集めた「グループカード」という考え方を遠近法に導入して、現代風にアレンジしているルノルマンリーダーもいらっしゃいます。
次の章では伝統的な遠近法を現代風にどうアレンジしていったのか、その変遷を詳しく見ていきたいと思います。
【伝統的なグランタブローの遠近法を現代風にどうアレンジしていったのかをチェック☑️】
伝統的な遠近法の特徴/弱点の一つ目である解釈の振り幅が大きいという点については、各カードの解釈をより柔軟に、細かいニュアンスで表すようになりました😆
例えば一口に「幸福」といっても幸福を表す2四つ葉🍀・9花束💐・24ハート❤️・30百合💠・31太陽☀️・32月🌕・15熊🐻ではそれぞれの幸福の中身は異なります。
「不幸」も同様に、6雲☁️・7蛇🐍・8棺⚰️・10鎌⚔️・11鞭🪢・14狐🦊・21山⛰️・36十字架✝️ではそれぞれが表す不幸の中身は異なります。
伝統的な遠近法では大きく「幸福」や「不幸」といったようにひとくくりにされていた用語の中身が長い歴史の中で綺麗に分類されていきました。
今ではインターネットや市販の本をひらけば各カードの意味とニュアンスの違いを容易に知ることができます。
二つ目の特徴/弱点である過去・現在・未来を採用したリーディングとの相性の悪さですが、この対応策としては、遠近法と時間軸を用いたリーディングのどちらかに主眼を置きつつ、双方の良いところを採用し、解釈に矛盾が生じるところは自分なりにこう解釈する、といった基準を設けておくことがまず考えられます。
あるいは、遠近法を採用する以上は時間軸(過去・現在・未来)を採用したリーディングは放棄すると割り切って、展開された36枚のカード全体の遠近から答えを読み取るという方法も考えられます。
私たちは過去・現在・未来を意識したリーディングに慣れ親しんでいるため、時間軸を放棄するという発想に最初は戸惑うと思います。
もっとも、時間軸を放棄した場合であっても、遠近の意味を深く理解するためにハウス法や、周囲8枚のカードをボックス読みすることで深堀りしていくことは可能です🙆♂️
ただ、9枚のボックススプレッドを解釈する際に、縦の3列を過去・現在・未来として解釈して良いのかという問題が生じます。
ここはルノルマンリーダーによって見解が分かれるところだと思いますが、もし遠近法で時間軸を取り入れたリーディングをしないと決めたのであれば、それにあわせて9枚のボックススプレッドで時間軸を採用しない方法もあります。
時間軸を採用しない場合には、基本的にグランタブローを展開する際に設定した期間内の出来事を読み取ることになりますが、過去に起こった出来事の原因を読むことはできなくなるので注意が必要です⚠️
とくに期間を設定せずに展開したグランタブローは3か月から6か月くらいの期間が目安になるかと思います。ルノルマンは運命を決定するものではないため、1年間で設定してしまうと途中で事情も大きく変わってきてしまい、あまり長い期間を占うのには向いていません。
私は、リーディング練習も兼ねているため、グランタブローだと2週間から1ヶ月くらいの期間を設定して自分を占っています。
なお、グランタブローを展開する際に「彼との関係を知りたい。」「仕事がどうなるのか」といったように個別の質問をされる方もいらっしゃいますが、グランタブローは質問者様の人生を一場面を切り取ったものであり、36枚の展開の中には恋愛も仕事も金運も健康も全ての情報が含まれていますので、個別の質問は本来は不要なのです👌
最後の3つ目の特徴/弱点であるコンビネーションリディングがほぼないという点については、代わりに特定のテーマに関連する「グループカード」と呼ばれる考え方を用いて解釈することで丁寧なリーディングが可能となります。
伝統的な遠近法ですと、質問に関連するキーカードが複数枚あるような場合、関連するAのキーカードとは近いけど(ポジティブ)、関連するBのキーカードとは遠いな(ネガティブ)、どう解釈すればいいんだろうと迷うことがあります😵💫💦
こうした場合に「グループカード」と呼ばれる考え方が有効になります。
この記事では私も含めて皆さんが大好きな恋愛/対人関係の例を挙げてご紹介します。
まず、恋愛をテーマにするであれば24ハート❤️・25指輪💍・35錨⚓️の3枚を一つのグループとして扱います。
これは恋愛において愛情(ハート)と相手との繋がり(指輪)と相手との信頼関係(錨)は、いずれも大事な要素となるからです。
そして、シグニフィケーターと3枚のカードとの遠近(質問者×24ハート❤️の遠近、質問者×25指輪💍の遠近、質問者×35錨⚓️の遠近)、シグニフィケーターからみて3枚のカードは上下左右のどの位置にあるのかを遠近法を駆使して確認し、得られた3つの解釈の結果を組み合わせて結論を出します。
遠近法の「グループカード」を用いて恋愛/対人リーディングをする場合、3枚のカードの遠近のバランス崩れているポイントこそが質問者の恋愛/対人関係に問題がある点を表しているといえます☑️
簡単に恋愛のグループカード遠近法の解釈を分類すると以下の通りです。
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①理想形:恋愛に関する3枚のカードがシグフィニケーターの近くにあり、指輪がシグフィニケーターの右側にある場合には、恋愛に関する理想的な状態が整っているといえます。
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②1枚だけが遠方にある場合:指輪が遠くにある場合には関係性が制御できていないことを、錨が遠くにある場合には信頼や忠誠に欠けていることを、ハートが遠くにある場合には愛情に欠けているといえます。
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③2枚が遠方にある場合:ハートだけが近くにある場合には安定した基盤のない関係で気持ちだけが先走っていることを、指輪だけが近くにある場合は相手を純粋に思うだけのプラトニックなものであることを、錨だけが近くにある場合には尽くしている相手はいるものの愛情と繋がりは感じられません。
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④指輪の位置:指輪の位置はシグフィニケーターの右側の近くに出るのが望ましく、左側の遠くにあればあるほど二人の関係に憂慮する事態が起こりやすくなります。
写真のケースではハートと錨がシグフィニケーターの近くに出ており、愛情と信頼は備わっているものの、指輪のカードが遠くにあるため、依然として形にはなっていない、質問者の思っているような関係にならない状況を読み取ります。
この「グループカード」は恋愛/対人関係だけでなく、他にテーマにも応用が可能です。
例えば自身に降りかかる障害や課題を知りたければ、敵に関するグループカードとして「7蛇🐍・14狐🦊・21山⛰️・23ネズミ🐭」の4つのカードを用いて遠近法を駆使して読み取ります。
他にもお金に関することを知りたければ水のグループカードとして「3船🚢・34魚🐟・35錨⚓️」となりますし、自分を取り巻く大きな流れ(運勢)を知りたければ「16星✨・31太陽☀️・32月🌕」の天体のグループカードを用いて遠近法から読み取ります。
上のグループカードの組み合わせはあくまでも一般的な例であるため、特定のテーマのグループカードをどのように構成するのかは、それぞれのルノルマンリーダーに委ねられています。
例えば恋愛のグループカードを一つとっても、ハート・指輪・錨以外にも大事な要素があると思えばそのカードを追加しても構いません。
ルノルマンの魅力はなんといってもこの自由度の高さにあります❣️
【結びにかえて☺️】
さて、今回はルノルマンの伝統的な解釈である「遠近法」について徹底解説してきましたが、いかがだったでしょうか。
遠近法の魅力はなんといっても分かりやすいことです❗️
基本的にはシグニフィケーターカードと着目しているキーカードの距離が近い/遠いと、シグニフィケーターから見て上下左右のどの位置にあるのかによって解釈をするため、コンビネーションリーディングが苦手な方でも取っ付き易いといえます🙆♂️🆗
もちろん、リーディングを深堀りするためにハウス法やボックススプレッド(9枚読み)を組み合わせてもまったく問題ありません🎵
時間軸を用いたリーディングと折り合いが悪いことさえ頭に入れておけば大丈夫です🙆♂️
最後に今回の記事を書いていて強く思ったことがあるのでお話ししたいと思います。
それはルノルマンは伝統を大事にしつつ進化をし続けており、その進化の方向性は無限に広がっているということです😳⭐️
例えばルノルマンと、タロットあるいは占星術、数秘術、トランプ占いなど他の占いを組み合わせてリーディングをされているルノルマンリーダーの方々もいます。
他の占いとルノルマンを組み合わせることの善し悪しについてはルノルマンリーダーによって見解が分かれるところではありますが、他の占いと組み合わせることで、解釈の幅が広くなることもさることながら、他の占いファンにもルノルマンの魅力を知ってもらうことができ、ルノルマンの普及に繋がるので私は賛成です。
なによりも、自分が好きな占いを組み合わせて新たな占いを作り上げるというのは楽しくて仕方がないと思います🎶
かくいう私はというと、不器用なタイプなので一つのことを徹底してコツコツと学んでいくことしかできません。
ですが、ルノルマンを知れば知れるほどその深い魅力に惹かれていきますし(まさにルノルマン沼です💦)、まだまだ学ぶことはたくさんあると思っています。
なので、ルノルマンという一つのジャンルに限定しながらも、皆さまに少しでもルノルマンの世界の面白さをお伝えできればと思い、このブログをこれからも頑張って運営しています🤗
最後は固い話になりましたけど、ルノルマン好きの皆さんは一度もお会いしたことがなくても私の仲間です。これからも楽しく交流しましょうね💐
【付録・伝統的なグランタブローでの遠近の解釈例】
36枚のカードの伝統的な遠近法の解釈一覧と管理人の追加解釈を付録につけています。
これまでも何度もお伝えしておりますように、今回ご紹介させて頂いているものが唯一絶対の解釈というわけではありません🆖
ルノルマンは自由に楽しむものです😊🎶
ちなみに遠近法の上達のコツは、普段から自分の愛用するカードを眺めながら、このキーカードのモチーフが私の近くにいたらどうなるだろう、遠くにあったらどうなんだろうと考えることです。そして、リーディングの実践練習を通じて遠近と解釈の強弱の関係性を身につけて、伝統的解釈にどんどん自分の解釈を加えていくのです。
1騎士(知らせ)🐎
【伝統的解釈】
騎士が近くにある時は、良い知らせをもたらしてくれます。
騎士が遠くにある時は、質問者から遠く離れた場所や海外からの知らせを時間をかけて伝えてくれます。
騎士がネガティブカードに囲まれていなければ幸運をもたらします。
【管理人の追加解釈】
⁻
2四つ葉(幸運)🍀
【伝統的解釈】
幸福のお守りですが、四つ葉が「雲」に覆われた場合、多くの悲しみを告げます。
もし四つ葉がシグフィニケーターの近くにある場合、質問者の不幸は長くは続きません。
【管理人の追加解釈】
四つ葉は足元にある小さな幸運の印であるため、遠くにいると幸運が見えません。
3船(旅立ち)⛴
【伝統的解釈】
船が近くにある時は貿易や相続により富を得られることを示唆しています。
船のカードが向かう先が得られる富の内容を意味します。
【管理人の追加解釈】
船が遠くの位置にある時は旅立ちはなく、富は得られません。
4家(住居)🏠
【伝統的解釈】
商売繁盛を意味する。たとえ質問者の現状が不幸であっても良い未来が期待できます。
このカードがスプレッドの真ん中辺りに出ており、シグニフィケーターの下に位置する場合は、周囲の人物に用心するように警告してくれています。
【管理人の追加解釈】
家の解釈は古くは商売繁盛という事業に関係するものでしたが、家は落ち着いて安心できる場所という意味を付加して、私生活の充実や物事の改善も表しているといえます。
5木(生命力)🌳
【伝統的解釈】
シニフィケーターから遠く離れた場所にあるこのカードは健康運が良いことを示します。
異なる木のカードが一緒になっている時は希望が叶うこと、または輝かしい運勢が訪れることが予感できます。
木が近くにあるときは、健康を守る必要性を意味しています。
【管理人の追加解釈】
⁻
6雲(混乱)🌤
【伝統的解釈】
雲の明るい面が接しているのは幸せの兆しです。
雲の暗い面が接するカードは何らかの不都合が生じることを示しています。
【管理人の追加解釈】
雲のカードは天体に関する31太陽☀️・32月🌕・16星⭐️のカードの傍には出て欲しくありません。雲のカードが遠くの位置に出ることで、天候悪化(ネガティブ効果)の影響を受けません。
7蛇(隠された危険)🐍
【伝統的解釈】
蛇は不幸のサインです。このカードがシグニフィケーターの近くにあるか遠くにあるかによって、不幸が起こる可能性は大/小(近い/遠い)変わります。
不幸の内容は偽善、裏切り、損失につながるものです。
【管理人の追加解釈】
⁻
8棺(終焉)⚰
【伝統的解釈】
棺が近くにある時は深刻な病気、死、または幸運の喪失を示します。
棺が遠くにある時は危険度が低く、軽度の病気や迷惑をもたらします。
【管理人の追加解釈】
棺桶の後に続くカードが何かをみることによって、終わりの後に訪れるものが分かります。
9花束(贈り物)💐
【伝統的解釈】
シグフィニケーターの人生において多くの幸福をもたらすことを意味します。
【管理人の追加解釈】
遠くの位置にある時も、花束を囲むカードに幸福をもたらします。シグフィニケーターの足下に出ると花束を踏みつけていることになり幸運が逃げてしまいます。
10鎌(収穫)⚔
【伝統的解釈】
大きな危険の前兆ですが、シグニフィケーターがポジティブなカードに囲まれている場合には回避できます。
【管理人の追加解釈】
鎌のカードは遠くに出てもらいたいカードですが、遠くに出た場合でも鎌に触れるカードにネガティブな影響を与えます。
鎌のカードはフェイシングカードであり、隣接するのが鎌の部分か柄の部分で異なる解釈をする方法もあります。ただ、いずれにしても刃は切り裂かれる痛みを、柄は殴打される痛みを表しますので、ネガティブな意味には変わりありません。
11鞭(議論)🪢
【伝統的解釈】
家族の動揺、家庭内の失望、夫婦喧嘩、重い病を意味します。
【管理人の追加解釈】
⁻
12鳥(コミュニケーション)🦜
【伝統的解釈】
鳥が近くにある時は、短い期間ではあるものの、シグフィニケーターが耐えなければならない苦痛を意味します。鳥が遠くにある時は、小旅行を意味しています。
【管理人の追加解釈】
鳥が表す一時の苦痛はストレス、迷惑、収拾のつかない状況です。
13子ども(子ども)👦
【伝統的解釈】
子どもは、良い人脈しか持っていない周囲への優しさに溢れている証となります。
【管理人の追加解釈】
子どものカードを子どもではなく、他者への関わり方を表していると解釈すると、素直で無垢で無邪気で愛想が良い感じです。
14狐(悪賢い)🦊
【伝統的解釈】
狐が近くにある時、あなたの周りにいる人に惑わされないように注意しましょう。
狐が遠くにある時、危険はありません。
【管理人の追加解釈】
⁻
15熊(力)🐻
【伝統的解釈】
熊が近くにある時は、幸福をもたらします。
熊が遠くにある時は、嫉妬深い人に注意するように警告しています。
【管理人の追加解釈】
熊の幸運は何かを持っていることによるものです。そのため、持ちすぎていると他者からの嫉妬を受けることになります。周囲のカードによって、あなたが保護する/あなたは保護されている、のように主体的に解釈するのか、受け身で読むのかを使い分けます。
16星(希望)⭐️
【伝統的解釈】
星は全ての事業において幸福であることを確認します。
但し、星が「雲」に囲まれている場合、不幸が続くことを示します。
【管理人の追加解釈】
31太陽☀️・32月🌕と並ぶ天体のカードですから、人物カードの上にでるのが望ましいといえます。
17コウノトリ(変化)🦅
【伝統的解釈】
シグニフィケーターに近くにある時は、現在の住居の変更を意味します。
遠く離れている場合、それは住居の変更の時期が遅れていることを示します。
【管理人の追加解釈】
質問者のカードの真上あるいは真下にある場合には、コウノトリがもたらす変化は既に起こっているといえます。
18犬(友人)🐶
【伝統的解釈】
犬が非常に近い時は、その者の忠実な友情を意味します。
犬が遠くにある時は裏切りを意味しており、特に犬が「雲」に囲まれている時は友人と呼ぶ人たちを当てにしないように警告しています。
【管理人の追加解釈】
⁻
19塔(権威)🗼
【伝統的解釈】
塔が近くにある時は長く幸せな老後を告げます。
塔が遠くにある時、あるいは「雲」に囲まれている場合は病気や、状況によっては死をも告げます。
【管理人の追加解釈】
伝統的には健康/長寿に関するカードといえます。
20庭(交流)⛲️
【伝統的解釈】
質問者が参加すると良いイベントを告げています。
庭が非常に近い位置にある時は、安定した友情を確認することができます。
庭が遠くにある時は、偽物の友人を示します。
【管理人の追加解釈】
庭は質問者が属するコミニュティ内の交流を表しており、近ければ地位の向上と成功を、遠ければ人から敬遠され、背を向けられます。庭の遠近により、コミニュティから目を向けられている/注目されていない、評価されている/評価されていない、を判断します。
21山(障害)🗻
【伝統的解釈】
山が近くにある時は、強敵の出現を疑います。
山が遠くにある時は、心強い友人を頼りにすることができます。
【管理人の追加解釈】
山が遠くにある時は、山が触れているカードを確認します。触れているカードが障害に当たる可能性があるためです。
山がシグフィニケーターの上に出ると障害に押しつぶされそうになっています。下に出ると障害はコントロール下にあると言えます。
22道(選択)🛣
【伝統的解釈】
道が「雲」に囲まれるのは災いの兆しです。しかし、「雲」がなく、シグニフィケーターから遠く離れている時は、危険から逃れる手段があります。
【管理人の追加解釈】
道が有利なカードに囲まれていれば、選択するに当たっての混乱や疑念は一過性のもので終わります。
23ネズミ(喪失)🐭
【伝統的解釈】
盗難、紛失を意味し、近くにある時は失くしたものを見つけることができます。
遠くにある時は、失ったものを取り戻すことはできません。
【管理人の解釈】
ネガティブカードの中でも近くにある方がまだしも良い意味として解釈できるカードの一つです。遠くにある時は、そのグランタブローが示す時間の範囲内では失ったものは出てこないかもしれません。そのため、ネズミのカードが遠くにある時は隣接するカードを確認することが必要となります。
24ハート(愛情)❤️
【伝統的解釈】
喜び、幸福、調和の印です。
【管理人の解釈】
対人関係においてはハートの愛情だけでは足りません。
繋がりを示す指輪あるいは信頼を示す錨のカードがハートの近くにあることで愛情は形となります。恋愛をリーディングした場合にハートが遠くに出た場合には愛と情熱の減少を示します。恋愛とは無関係のリーディングをした場合には何らかの情熱や強い想いを示します。
情熱の対象は周囲のカードから判断します。
25指輪(約束)💍
【伝統的解釈】
シグフィ二ケーターの右側にあれば、明るい持参金による幸せな結婚を知らせます。
シグフィニケーターの左側にあれば、婚約破棄や恋人同士の別れを告げます。
【管理人の追加解釈】
シグフィニケーターの上下にあれば、関係性に変化が生まれていることを表します。
シグフィニケーターの下にあれば、関係性は貴方のコントール下にあることを示唆します。
26本(知識)📕
【伝統的解釈】
秘密が明かされます。本のある位置は、何に関する秘密かを示します。慎重に行動してください。
【管理人の追加解釈】
本が近ければ近いほど、本が示す情報は重要なものと言えます。
27手紙(伝達)📮
【伝統的解釈】
手紙が近くにある時で「雲」に囲まれていなければそれは幸福を示します。
シグフィニケーターが「雲」に囲まれている場合は期待外れと失望の手紙となります。
【管理人の追加解釈】
手紙は騎士と一緒になって相手との双方向のコミニュケーションとして解釈できます。
そのため復縁あるいは恋愛のリーディングにおいては騎士とのセットが望ましいです。手紙だけだとあなたの個人的なニュースあるいは身近なところからの情報のやりとりとして解釈します。
28紳士👱♂️
紳士が質問者の場合は、紳士と他のカードの遠近で幸福や不幸を明らかにします。
紳士のカードに近いほど重要な意味を持ちます。
29女性 👩
淑女が質問者の場合は、淑女と他のカードの遠近で幸福や不幸を明らかにします。
淑女のカードに近いほど重要な意味を持ちます。
30百合(成熟)💠
【伝統的解釈】
百合は幸せな人生を告げるが、「雲」に囲まれている場合は家族の失意と不和を表します。
百合がシグニフィケーターの上にある時、それは美徳の印です。
百合がシグフィニケーターの下にある時、その人物の不誠実さを疑ってください。
【管理人の追加解釈】
子どものカードの無邪気さ、無垢さは百合がシグフィニケーターの下にある場合の意味合いを中和してくれます。百合が遠くにある時は、百合の香りを嗅ぐことが出来ず、その影響はほとんどありません。
31太陽(成功)☀️
【伝統的解釈】
太陽が近くにある時は、その光で明るく照らし、幸福の花を咲かせます。
太陽が遠くにある時は、あらゆる事業を阻害し、災いの到来を予感させます。
【管理人の追加解釈】
太陽は月・星と並ぶ天体カードですのでシグフィニケーターの上に出るのが望ましいと言えます。ポジティブカードの意味を倍加させ、ネガティブカードの影響を緩和してくれます。
32月(感情)🌕
【伝統的解釈】
月が近くにある時は、幸運、名誉を獲得します。
月が遠くにある時は、不幸を告げます。
【管理人の追加解釈】
月は太陽・星と並ぶ天体のカードですのでシグフィニケーターの上に出るのが望ましいといえます。月が遠くにある時は、貴方は周りから認識されず、尊敬されず、名誉を受けることができません。また、意中の方から認識もされません。
33鍵(開ける)🔑
【伝統的解釈】
鍵が近くにある時は、確実な成功を告げます。
鍵が遠く離れている時は、その反対を示します。
【管理人の追加解釈】
⁻
34魚(お金) 🐟
【伝統的解釈】
魚が近くにある時は、海運で財を成し、商売繁盛の予兆です。
魚が遠く離れている時は、暗い前兆があり、最高のプロジェクトも台無しになります。
【管理人の追加解釈】
⁻
35錨(安定)⚓️
【伝統的解釈】
海でのビジネスがうまくいく兆しです。商業と信仰において大きな利点があります。
錨が遠く離れている時は、完全な判断の誤りを示しており、愛はつまらないものとなり、資産は減ります。
【管理人の追加解釈】
錨のカードが近い時は仕事や恋愛の安定の意味が強調されます。
錨のカードが遠い時は目標達成までの道のりは遠いかもしれません。
36十字架(試練)✝️
【伝統的解釈】
十字架は常に悪い兆しです。
十字架がシグニフィケーターに近ければ、不運は長くは続きません。
【管理人の追加解釈】
十字架はネズミとともにネガティブカードではありますが、近くに出ることでその悪い意味が緩和されると言えます。十字架のネガティブな影響がもっともでるのは十字架の真下です。
シグフィニケーターの真下に十字架が出て周囲に有利なカードがある時がもっともネガティブな影響が緩和されるといえます。
⚪︎遠近法に関する参考文献
「Petit Lenormand Encyclopedia」全3巻 Bjorn Beuris著
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