【はじめに】
このカード解説基本編では、私が普段リーディングをする上で、ルノルマンカードの世界観をどのように理解し、どうやって解釈しているのかを順番に紹介したいと思います🧑🏫
解釈については主語・述語・修飾語や、対人・金運・健康・仕事などの観点から分類・整理をしている本がたくさんありますが、私はそうした分類を一生懸命に覚えることよりも、カードの世界観とそこから生まれる基本となるkey wordを何も見なくてもスラスラっと話せるくらいに体に染み込ませることが大事だと思っています。なぜなら、私たちのリーディングの土台となってくれるのはカードの世界観とそこから導かれる基本的な解釈だからです😊
それでは本編をどうぞ。
ルノルマンカードの世界観を理解し、リーディングをする上でのヒントとなるのが、ルノルマンの由来となっている『希望のゲーム』です🎲このゲームのプレーヤーは、止まったマスのモチーフとルールを通して、道徳観や知恵、家族、世の中の仕組みといったものを学んでいくことになります。『希望のゲーム』のマスに描かれているモチーフとルノルマンカードに描かれているモチーフは一致しているため、『希望のゲーム』から読み取れる物語は、ルノルマンの世界観に通じています。そんなルノルマンの物語からまず見ていきましょう🧑🏫
【19塔🗼のカードの物語】
あなたは公権力の強大さや法制度の枠内で生きていることが分かりました。立派な官庁ビルを見上げながら、いつか自分も高みに昇り詰めたいという野心が芽生えたのです。
【カードの世界観】
ルノルマンカードの19番目の塔は、周囲に建物も何もない開けた場所にポツンと塔が佇んでいる様子がカードに描かれています。
カードに描かれている塔は、お世辞にも綺麗で見栄えが良いものとは言えません。
建造物が綺麗で意匠をこらしているのは、周囲から見られることを意識しているからです。
そうするとルノルマンの塔のポイントはその見た目ではなく、登ってみて、その眼下に広がる景色こそが本当の魅力なのでしょう。
それでは、カードに描かれているような高さのある塔が建築されるようになったのは何故なのでしょうか。
建物に高さを求める理由は、第一には高所から周囲の情勢を把握するための見張りの塔としての役割があるとともに、塔の持ち主の権威や威力を表現するという政治的な意味合いも込められています。
ルノルマンの由来となった「希望のゲーム」では、塔のマスに止まったプレーヤーは塔からの美しい眺めを楽しむためにお金を支払わないといけないとされていました。
そのため、ルノルマンカードに描かれている塔は誰でも自由に出入りできる建物ではなく、選ばれたものしか出入りできない建物、閉ざされた建物であるといえます。
ルノルマンの塔は、選ばれた為政者にとってその権威を象徴するものであり、容易に人を寄せ付けないものであるといえます。
【世界観から導かれるkeyword】
塔のカードの世界観から導かれるkeywordですが、ルノルマンの塔のカードはその見た目ではなく、高さに着目する建造物といえます。
塔の高さは為政者にとって権威や権力の象徴ともいえるためkeywordとして「権威」という言葉が生まれます。
権威と関連して「公的な」「オフィシャルな」といった公共性を意味する言葉が生まれ、「政治」「行政」「国」「県」「市区町村」といった公共団体やその活動を指す言葉が解釈できます。
為政者にとっての塔は権威の象徴であり、権威を持つ為政者は民を「支配し」「権力を集中する」ものといえます。
日本のような法治国家が権力を規律するのは憲法をはじめとする「法律」であり、「政治家」や「官僚機構」、社会の「制度」は法に基づき活動します。
塔の持つ建物としての側面からは、家よりも規模の大きい建築物を表すカードとなります。具体的には「ビル」「病院」「駅」「空港」「市役所」などを指していると解釈できます。
塔がポツンと建っている様子からは「 孤立する」「孤独」「高い」「そびえ立つ」「誇る」といった言葉が生まれます。
高い塔が見張り台の役目を果たしていることからは「見渡す」「視野が広がる」「警戒する」という言葉が生まれ、軍事的に守りの拠点となることから「守る」「保護する」といった言葉が生まれます。
ルノルマンの塔のカードは、タロットの崩れ落ちた塔のカードとは異なり、堅固な物見の役割を持つ塔といえます。
そのため、貴方は、自身に降り掛かる問題に余裕を持って備えることができる安全かつ有利な立場にあることと、そうした有利な立場に甘んじてしまい、あまりにも安全圏にいようとすると周囲から孤立してしまう可能性があることを教えてくれているのかもしれません。
【発展解説:他のカードとの関係性】
Q1:塔のカードってどこか読みにくくないですか❓
その気持ちすごく分かります笑。ザ・中立のカードだけあって他のカードと組み合わせて読んでみないとその真価がよく分からないんですよね。私は人間関係で塔を読み込む場合には、塔は頑丈でそびえ立ち、その不変性から、長く変わらない関係性を読み取ります。それがおそらく「公的な関係」というメジャーな解釈につながっていくんでしょうね。それと、塔単体では温かみのある関係性は読み込めないのでポジティブカードと併せて読みたいですね。
Q2:塔の孤立と21山⛰の孤立の意味はどう違うのですか❓
山の孤立が自分の意思とは関係のない障害によって引き起こされたものであるのに対して、塔の孤立は自らの意思でその状態に身を置いているといえます。
【カードの属性】
1枚引きで塔のカードが出た場合には中立的(neutral)に解釈するようにしています。
「中立的」とは、この先の展開を楽観的あるいは悲観的に捉えるのではなく、カードから得た気付きをきちんと実行に移す、そこから先のことは実行してから考える、という意味で私は捉えています。
塔と他のカードの組み合わせ実例一覧はこちらをどうぞ⬇️
次回はルノルマンカードの20番目の庭のカードの解説となります。
【他のカード解説基本編はこちらをどうぞ。】
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